青空駐車で車を保管していると、汚れや酸性雨、紫外線など車に様々なダメージを与えてしまいます。
そのようなダメージから愛車を守るためにガラスコーティングを施工しても、誤ったコーティングを施工してしまうとイオンデポジットなどのシミが付着してしまったり、ボディカバーなどを使用して塗装面が傷だらけになってしまうなど様々なリスクがあります。
この記事では、コーティングプロ歴18年の筆者が青空駐車の車を長く綺麗に保つ秘訣と最適なカーコーティングをご紹介していきますので参考にしていただければ幸いです。
著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。
運営会社: カーコーティング専門業者のIIC
目次
青空駐車が車に与えるダメージ
青空駐車が車に与えるダメージは紫外線による劣化と酸性雨による腐食、汚れの付着による劣化の大きく分けて3つあります。この3つのダメージは塗装面を極度に劣化させるため注意が必要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ダメージが加わるとどうなる? | |
紫外線による劣化 | 紫外線による劣化が進むと塗装面の色褪せや塗装の剥離、ひび割れなどに繋がります。 |
酸性雨による腐食 | 酸性雨によるダメージが加わると塗装面にイオンデポジットやウォータースポットなどの頑固なシミ汚れを付着させます。 |
汚れの付着による酸化 | 花粉や黄砂、鳥ふん、虫の死骸など塗装が変色したりシミ汚れを付着させてしまうなど様々なリスクが発生します。 |
紫外線による劣化
紫外線による劣化が進むと塗装が色褪せしてしまいます。酷い場合は塗装がクラック(ひび割れ)が発生したり、塗装が剥離してしまうため紫外線による劣化は注意が必要です。また、ヘッドライトなどは黄色く変色してしまったり樹脂パーツ(未塗装樹脂)は白濁してしまうなど様々なリスクが発生します。
酸性雨による腐食
酸性雨が塗装面に付着した状態で乾くとイオンデポジットと言われる雨シミを付着させます。劣化が進行するとウォータースポット(塗装面が陥没)した状態になりますので注意が必要です。酷い場合は研磨剤などで磨いても取れないシミになってしまうこともあります。
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汚れの付着による酸化
花粉や黄砂、排気ガスなどの油汚れ、虫の死骸、鳥ふんなど塗装面に付着した状態で放置してしまうと塗装面が浸食してしまい、シミ汚れや光沢が低下するなど様々なリスクが発生します。また、酷い場合には塗装が剥離したり変色してしまうこともあります。
青空駐車から車を守る方法
この章では、青空駐車から車を守る方法についてご紹介していきます。
1.適度に洗車する
青空駐車から車を守る1つ目の方法は洗車をマメにすることです。車体が汚れた状態で放置していると汚れが固着したり、酸性雨によるイオンデポジットを付着させてしまいます。その状態でしばらく放置していると紫外線による劣化で塗装面が色褪せしたり、酷い場合には剥離してしまう結果にも繋がりますので注意してください。
適度な洗車とは、駐車環境によって異なります。青空駐車で濃色車の場合は最低でも週1回は洗車してあげましょう。単色車の場合は最低でも月2回洗車することをおすすめします。
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2.ボディカバーを使用する
青空駐車から車を守る2つ目の方法は、ボディカバーを使用することです。ボディカバーを使用することで酸性雨や紫外線からのダメージを軽減させることが可能となります。しかし、ここで注意したいことは、ボディカバーを使用することで風などで車体とカバーが擦れてしまうため無数の細かい傷がついてしまいます。擦り傷が必ずついてしまうということを理解した状態でボディカバーを使用するようにしましょう。
3.カーコーティングを施工する
青空駐車から愛車を守る3つ目の方法はカーコーティングを施工することです。基本的なカーコーティングにはUVカット効果が得られるため塗装の色褪せや剥離を防止することが可能となります。また、親水タイプのカーコーティングを施工することでイオンデポジットなどのシミが付着しづらくなるため酸性雨からも愛車を保護することが可能となります。そして、コーティングは汚れを弾く性質があるため洗車や雨で汚れが落ちやすくなるためお手入れが楽になる効果も得られます。
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4.プロテクションフィルムを施工する
青空駐車から塗装面を守る4つ目の方法はプロテクションフィルムを施工することです。プロテクションフィルムとは携帯の液晶画面にはるような透明なフィルムを車体に張り付ける作業です。このプロテクションフィルム厚いフィルムで塗装面を覆うため、塗装面に与えるダメージ①紫外線②酸性雨③汚れの固着を完璧に防ぐことが可能となります。
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青空駐車の車におすすめカーコーティング
青空駐車におすすめのカーコーティングをご紹介させていただきます。
1.セラミックコーティングで
圧倒的に塗装を保護
セラミックコーティングのSystemXは従来のガラスコーティングやポリマーなどのカーコーティングに比べ圧倒的な耐久性を備えております。寿命は最大10年耐久となり、被膜の厚みも従来のセラミックコーティングに比べ22倍の厚みを誇る驚異的なカーコーティングです。耐紫外線性効果、耐薬品性効果、耐擦り性能が高く愛車を長期間守り続けます。
メーカー公式サイト:SystemXコーティング
2.親水タイプの
ガラスコーティングならG.Guard
G.Guardガラスコーティング(親水タイプ)は塗装面を多重層の膜で覆うことで強固なガラス被膜を形成します。また、親水タイプのコーティングとなるため、イオンデポジットなどのシミが極端に付着しづらい製品となります。青空駐車の車にカーコーティングをするならG.Guardコーティングを推奨します。
メーカー公式サイト:G.Guardコーティング
3.自分でコーティングするなら
SCHILD親水コーティング
SCHILDガラスコーティング親水タイプは上記画像のように水玉になりづらい性質のコーティングのため、イオンデポジットなどのシミ汚れの付着を大幅に軽減させることに成功しました。青空駐車のような悪環境の車には親水タイプがおすすめです。自分でガラスコーティングを施工しようと考えている方はSCHILDガラスコーティング親水タイプを検討するとよいでしょう。
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ガラスコーティングを自分(DIY)でやる方法!下地処理と乾燥が重要
親水コーティングの特徴を動画で見る
以上が、青空駐車でおすすめのカーコーティングでした。
よくあるQ&A
しかし、ボディカバーが風に煽られて車体に細かい擦り傷(スクラッチキズ)を付着させてしまいます。
スクラッチ傷をつけないようにするのであれば車体カバーはおすすめできません。
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ヘッドライトコーティングの詳しい内容はこちら
青空駐車に最適な親水ガラスコーティング剤も販売中です。
まとめ
青空駐車の駐車環境は様々なダメージを車に与えることをお伝えしてきました。
青空駐車で車を保管していると、①紫外線による劣化②酸性雨による腐食③汚れの固着など様々なリスクが発生します。
このような悪環境で愛車を保管しているとシミが付着したり、光沢が低下したり、塗装が剥離するなど様々なダメージが加わります。
そのような場合は、予防策として①まめに洗車する②ボディカバーを使用する③カーコーティングを施工する④プロテクションフィルムを施工するなどして愛車を綺麗に保つようにしましょう。
今回の記事を読んで青空駐車でも常に新車時のような光沢を実現できることを願っております。
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