- 車を美しく保つためにはカーコーティングや洗車が必要不可欠です。車を購入したばかりの方や今まで洗車をあまりしてこなかった方は、洗車と聞いてもやり方がイメージできないのではないでしょうか。
- 洗車は一見簡単のように見えますが、やり方一つで車を傷めてしまったり、汚れが付着してしまうこともあります。
- 今回の記事では、カーコーティングプロ歴16年の著者が愛車を綺麗に保つための道具選びから最適な手洗い洗車方法をお伝えさせて頂きます。
著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。
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営元:千葉,東京で車のコーティング実績豊富なIIC
目次
手洗い洗車に使用する道具選び
・バケツ
洗車時に洗車道具が収納できるサイズ(5ℓ~10ℓ)を用意すると便利です。車のサイズがセダンであれば5ℓ、ワゴン車であれば10ℓがおすすめのサイズです。
・ホース
蛇口から使いたい場所までの距離を考えてホースの長さを選びましょう。ホースの先端はジェットや拡散などの切り替えができるタイプのものがおすすめです。
・カーシャンプー
通常の汚れであれば中性タイプのカーシャンプがおすすめです。使用用途に応じてカーシャンプを選びましょう。カーシャンプーの種類は後ほど解説します。
・洗車用スポンジ(2個)
タイヤ用、ボディ用に分けるため洗車用スポンジを2個用意します。ボディに負担をかけないためにスポンジは低反発素材のウレタンスポンジがおすすめです。
・拭き上げクロス(2枚)
タイヤ用、ボディ用の水滴を拭き上げるために使用するクロスです。ボディに負担をかけないように出来るだけ柔らかい素材のマイクロファイバークロスをおすすめします。
手洗い洗車の4つの手順
ステップ1:足回りの洗浄
作業時間目安:約10分
カーシャンプとスポンジを使用し足回りから洗浄するようにしましょう!足回りは汚れがひどく時間がかかるためボディに水をかけてしまうと水滴が乾いてシミ(イオンデポジットなどの原因)になる可能性があります。
参考になる記事:イオンデポジット,ウォータスポットの落とし方と対策をプロが解説
~洗車は足回りから洗うこと~
ステップ2:流す
作業時間:約5分
車体に付着した埃や砂利などを水圧でしっかりと流します。砂利が残った状態で洗車してしまうと塗装面に微細な小傷を付着させる可能性があるので注意しましょう。
参考になる記事:車にスクラッチ傷がつく原因とキズをつけないための3つのポイント
~車の上部から水圧で汚れを落とす~
ステップ3:洗う
作業時間:約40分
予めバケツで泡立てたカーシャンプをスポンジに浸しておきます。沢山の泡でボディを洗うことで摩擦抵抗が減り塗装面に微細な小傷が入りづらくなります。また、カーシャンプを使用することで塗装面に付着した油汚れなどが落としやすくなります。
~ゴシゴシ洗うのはNG!出来るだけ優しく洗おう~
ステップ4:拭く
作業時間:約10分
カーシャンプーを流したら、マイクロファイバークロスで水滴を拭き上げていきます。
~力は入れず、クロスを置いて引くだけ~
なるべく素早く拭き上げましょう。ボディ用のクロスで一方向に力を入れず拭くと、傷がつくく効率的(時短)に拭き取りができます。
最後にホイールを別のクロスで拭き上げましょう。もっと詳しく洗車方法を知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
動画で分かる洗車方法
手洗い洗車時の注意点
1.カーシャンプの使い分け
カーシャンプには、弱アルカリ性タイプ、弱酸性タイプ、中性タイプの3種類があります。用途に応じて使い分けることで愛車を綺麗な状態にキープできるので参考にしてください。
用途 | |
弱アルカリ性シャンプ | 排気ガス、ワックスなどの油汚れ、花粉汚れが除去しやすいカーシャンプ |
中性シャンプ | 一般的なカーシャンプで通常の洗車は中性タイプでOK |
弱酸性シャンプ | 酸性雨、水道水のカルキなどが原因で発生するイオンデポジットなどのシミ汚れを除去するのに最適なカーシャンプ |
2.炎天下での洗車は絶対に避けるべき
炎天下での洗車は絶対に避けましょう。その理由は太陽光の熱で車体が高温になってしまうため、水道水やカーシャンプが乾いてしまいシミが付着してしまいます。酷い場合は水拭きしても取れないほど頑固なシミになるため注意しましょう。
3.井戸水洗車は絶対に避けるべき
井戸水にはカルシウムなどが豊富なため、車体(ボディ、ガラス、ホイール)に頑固なシミ汚れを付着させます。このシミが非常に頑固で簡単には取り除けないので井戸水での洗車は避けましょう。
参考になる記事:井戸水の洗車が車を傷める理由
4.洗車機は出来るだけ避けること
洗車機で洗車すると無数にブラシの擦り傷が入ってしまいます。細かい傷を気にされない方は洗車機に入れても問題ありませんが、濃色車(黒や青い)のボディカラーの車は避けるようにしましょう
参考になる記事:洗車機は絶対NG!塗装面が傷だらけに!
5.虫の死骸や鳥糞は早めに除去すること
虫の死骸や鳥糞は塗装面の変色させたり、塗装を剥離させることがあります。虫の死骸や鳥糞が付着した際は早め(1~2日以内)に取り除いてあげましょう。
参考になる記事:車についた鳥のフンは放置しない!正しい対処方法と対策をプロが解説
参考になる記事:車にこびりついてしまった虫の正しい取り方と対策をプロが教えます!
6.花粉時期はマメに洗車すること
花粉は人間だけでなく車にダメージを与え、洗車ではとれない花粉シミが付着してしまいます。花粉が多く飛散する2~4月はマメに洗車するように心がけましょう。
参考になる記事:車に付着した花粉の落とし方と予防策をプロが徹底解説
ここまでが、手洗い洗車時に注意する6項目でした。最後に手洗い洗車でよくある質問をみていきましょう。
O&A 手洗い洗車でよくある質問
手洗い洗車と洗車機、どちらがいいですか?
手洗い洗車です。洗車機は当記事でもお伝えしましたが無数のブラシ傷(擦り傷)が付着してしまい美観(艶)の低下を招きます。出来るだけ手洗い洗車でお手入れしてあげましょう。
参考になる記事:ガラスコーティング後に洗車機は絶対NG!塗装面が傷だらけに!
車の洗車はどのくらいの頻度で洗うべき?
駐車環境(屋根あり、屋根なし)で異なりますが、車の洗車頻度は最低でも月1回。理想は週1回の洗車を行うことで新車のような状態をキープしてくれます。汚れたな!感じたらマメに洗車してあげましょう。
参考になる記事:ガラスコーティングした後の洗車頻度は駐車環境と車の色で異なる
手洗い洗車で傷はつきますか?
気を付けていれば付着しませんが、空気中に浮遊するゴミ(砂埃や鉄粉など)が洗車や拭き上げの際に塗装面に擦れるため細かい傷が入ってしまいます。できるだけ優しく触るようにすることで傷の付着を予防することが可能です。
参考になる記事:車にスクラッチ傷がつく原因とキズをつけないための3つのポイント
洗車後は拭いた方がいいですか?
はい。拭き上げるようにしてください。水道水に含まれるカルキや塩素などが塗装面に残留してしまいイオンデポジットと言われる頑固なシミを付着させてしまいます。洗車の際は最後まで拭き上げましょう。
車を洗車しないとどうなる?
車体に汚れが蓄積し洗車では取れない頑固な汚れが固着します。苔がはいてしまったり、車体の艶(光沢)が低下し酷い場合には塗装がひび割れたり剥離してしましますので洗車機でもよいのでお手入れしてあげましょう。
洗車するならいつがいい
洗車をする時は朝7時~10時、夕方は18時~20時の日が出ていない(もしくは日差しが弱い)時間帯がおすすめです。日中などの炎天下時に洗車をしてしまうと太陽光の熱で車体が高温になってしまい水道水が乾いてしまいます。曇りの日など日差しが弱い時間帯に洗車してあげましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?初めて洗車する方や、洗車時の注意点、使用する道具を知りたいといった方に手洗い洗車についてお伝えをしてきました。手洗い洗車では①洗車の手順②洗車時の注意点をよく理解して行えばだれでも簡単に愛車の洗車ができます。
手洗い洗車の4ステップ
ステップ①足回りの洗浄
ステップ②流し
ステップ③洗い
ステップ④拭き
上記、4ステップで愛車が汚れたらマメに洗車をしてあげましょう。
また、注意6つの注意点に気を付けてお手入れをすることで長期間愛車の輝きが保てますので参考にしてください。
~手洗い洗車時の注意点~
①カーシャンプーは汚れの用途の応じて使い分ける
②炎天下での洗車は避けるべき
③井戸水洗車は絶対に避けるべき
④洗車機は出来るだけ避けること
⑤虫の死骸や鳥糞は早めに除去すること
⑥花粉時期はマメに洗車すること
となります。この記事を読んで洗車の理解が深まっていただければ嬉しく思います。