コーティングした車は、ピカピカで綺麗ですよね。コーティングをしたあとは、定期的にメンテナンスをして、ピカピカの状態を維持していきたいものです。しかし、こんな疑問がわいていませんか?
コーティングした車って洗車機に入れていいの?
プロの視点からお伝えすつと答えはNOです。
何故なら、コーティングをした車に洗車機で洗ってしまうと、コーティング被膜が傷んだり、塗装面にダメージが加わってしまいます。今回の記事では、コーティングプロショップ歴15年の筆者がコーティングをした車に洗車機を入れてはいけない4つの理由をお伝えしていきます。
目次
1章 コーティングした車を
洗車機に入れるのはNG
コーティングした車を洗車機に入れるのはNGです。洗車機はブラシやスポンジが高速回転し塗装面に擦りつけたり様々なダメージを塗装面やコーティング被膜に与えます。この章では、洗車機が塗装面に与えるダメージについて解説していきます。
洗車機がコーティングした車に悪影響を
与える4つの理由。
1,スクラッチ(細かな)傷がつく
2,撥水性能が弱くなる
3,洗車機のワックスによって劣化が進み汚れがつきやすくなってしまう
4,光沢が失われる
では、一つづつご説明していきましょう。
1.洗車機は摩擦により
細かい傷がつく
2, 撥水性能が低くなる
コーティングしている車を洗車機に入れると、塗装面にブラシの摩擦が加わり、コーティングした膜にダメージを与えます。(摩耗)
ガラスコーティングはまずガラス質のコーティング(ベース被膜)を塗布します。次の工程で、ケイ素系やフッ素系の溶剤(トップコート)を塗布するのですが、この最後の被膜の部分が洗車機で劣化していきます。この最後の被膜(トップコート)が摩耗すると本来の撥水機能が落ちてしまい水はじきの効果が弱まってしまいます。撥水は時と共に効果が薄れていくものではありますが、洗車機によりさらに、劣化を早めてしまう恐れがあります。
3, 洗車機のワックスによって劣化が
進み汚れが付着する
洗車機を使用する際にワックス洗車のコースがあります。このワックス剤が洗車機のブラシにこびりついているため、コーティングした車を洗車機にいれると塗装面(コーティング被膜)にワックスが付着してしまいます。ワックスは油ですので、油膜が塗装に付着することによって汚れが付着しやすくなると同時に紫外線や酸性雨などの要因で劣化しやすくなってしまいます。。
では、水洗いやシャンプー洗車なら大丈夫なの?と思われるかも知れませんが、ブラシにワックスが付着しているので水洗いでもNGです。
~一般的な洗車機の3つの洗車コース~
1、水洗いコース
2、シャンプーコース
3、撥水加工コース
の3つです。
以上の点を踏まえると、汚れを弾き綺麗な状態を保つコーティングの良さを大きく損なってしまうので、コーティングした車を洗車機に入れるのはやめておいた方がいいでしょう。
4,光沢が失われる
コーティングをしたことで綺麗になった塗装面も洗車機に入れることで細かい傷が付着してしまいます。その傷から汚れが付着しやすくなり塗装面の光沢が失われてしまいます。
※キズから汚れが入り込みくすんだ状態
また、摩擦で塗装面の潤いが無くなってしまい白ボケしたように光沢が失われてしまうのです。
2章 コーティングした車は
手洗い洗車が理想的
コーティングした車のお手入れは洗車が理想です。先ほどの1章でコーティングした車に洗車機を入れてしまうと4つのダメージ(デメリット)があることをお伝えしました。最もよい洗車方法は手洗い洗車となります。
手洗いで優しく洗うことによりスクラッチ傷(小傷)が入りづらくなり、摩擦によるトップコートの劣化も防ぐことが可能となります。
手洗い洗車もやり方によっては塗装面にシミを付着させてしまったり、細かい小傷を付着させてしまう事になってしまうので注意しましょう。とはいえ、手洗い洗車で洗う時間がないから洗わない!
これは絶対に避けるようにしましょう!先ほどまでは洗車機はNGという事をお伝えしてきましたが、洗わないよりは洗車機で洗車することを推奨しています。
その理由は、塗装面に汚れや酸性雨が付着した状態で長期間放置してしまうと塗装面にイオンデポジットと言われるシミが付着してしまいます。
※塗装面に付着したイオンデポジット
青空駐車の車は一度雨が降ると上記のようなシミが付着しますよね?
このシミを長期間放置していると洗車では取れないイオンデポジットと言われるシミが付着したり、重度になると下記の画像のようなウォータースポットとなってしまいます。
※イオンデポジットが重度化したウォータースポット
ウォータースポットは塗装面を陥没させている状態となるため、研磨作業で磨いても取り除けない場合が多く綺麗に復元することが困難となります。
上記のようなシミを付着させないためにも下記のポイントを注意しましょう!
❶手洗い洗車で適度(2週間~1か月に1度)に洗車を行う
❷1か月以上洗えないなら洗車機に入れる
ウォータースポットに関する記事
参考になる記事↓
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コーティングショップが推奨する正しい手洗い方法5つのポイント
では、簡単にコーティング会社が推奨する、コーテイングをした後の正しい洗車方法をご紹介します。
1,洗車の日は晴れた日には行わない
晴れた日は気分が良いので洗車したくなりますよね?
しかし、晴れた日の洗車はとても危険なのです。何故ならば、晴れた日の洗車は塗装面に付着した水分が乾きやすくなります。
特に3月~9月頃までは気温が高く、直射日光も強いため塗装面に付着した水分が乾きやすくなります。
塗装面についた水分が蒸発することで、水道水に含まれるカルキや塩素、ミネラルなどの成分が塗装面に固着してしまい、イオンデポジットなどのシミを付着させてしまうのです。
洗車をする際には早朝、もしくは夕方の気温が低い時間帯に行うようにしましょう!
もちろん、直射日光が当たる場所で洗車をするのは危険です。
2,必ずカーシャンプーを使用して
洗いましょう!
カーシャンプ―を使用する理由は洗剤を使用することで滑りが良くなるため摩擦を減らすことが出来ます。
手洗い洗車を行っていてもゴシゴシ洗ったり、水洗い洗車を行うと摩擦による影響で塗装面に細かいスクラッチキズをつけてしまいます。
洗車をする際には必ずカーシャンプ-を使用して塗装面の摩擦を軽減してあげましょう!
カーシャンプーは中性タイプ、弱酸性タイプ、弱アルカリ性タイプどれでもOKですが、基本的には弱アルカリ性をおすすめしております。
その理由はアルカリ洗剤は油汚れ(花粉や黄砂)の洗浄力が高いのでおすすめです。
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3,タイヤとホイールから洗いましょう!
最初はタイヤとホイールを洗うようにしましょう!
ボディ全体に水をかけてしまうとホイールやタイヤを洗っている際に水分が乾いてしまう可能性があります。
そのため、まずは時間がかかるホイルやタイヤを洗うようにしましょう!
※ホイールとタイヤを洗う際に使用したスポンジはボディには絶対に使用しないでください。砂利などが原因で塗装面に細かい傷を付着させる可能性があります。
また、ホイールやタイヤを洗う際もアルカリ性の洗剤で洗いましょう!タイヤ、ホイールは油汚れが多いため洗浄力が抜群です。
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4,ボディ全体を洗車します
まずは、水圧で塗装面に付着した砂利や埃などの汚れを落としていきましょう!
砂利や埃が残ったまま塗装面を洗ってしまうと細かい傷の原因となります。高圧ガンやホースの勢いを良くして水圧で出来るだけ汚れを落としていきましょう!
次に、カーシャンプーで洗っていきますが上面から洗うようにしましょう!横面や下回りは砂利などが多く付着しているためボンネットや天井に細かい小傷を付着させる可能性があるため上面から洗い、その後側面を洗うようにするのが綺麗に仕上げるポイントです。
そして、スポンジで洗う際には塗装面をゴシゴシ洗わないように注意します。摩擦を加えてしまうとスクラッチ傷の原因となりますので注意するようにしましょう!
5,拭き上げをしよう
洗車後は洗剤が残らないようにしっかりと洗い流し、その後水分を拭き上げていきます。
この際にマイクロファイバークロスを使用して塗装面の拭き上げを行います。
マイクロファイバークロスは塗装面に優しく小傷が付着しづらくなります。セーム革やフェイスタオルのような素材で水分を拭き上げてしまうと細かい傷の原因となりますので出来るだけ柔らかいマイクロファイバークロスを使用しましょう!
また、マイクロファイバークロスを使用する際には画像のようにクロスを広げ、塗装面に力を入れないように優しく拭き上げるのが綺麗に仕上げるポイントとなります。
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プロの極上手洗い洗車を動画でご紹介
いかがでしょうか?プロが洗うと手早く綺麗ですよね。 コーティングした後は定期的なメンテナンスをしてプロに洗車をお願いし、綺麗な状態を保つことをおススメします。
まとめ
洗車機は時間がかからないため便利ですが、コーティング施工車を洗車機で洗ってしまうと下記のような問題が生じます。
1,スクラッチ(細かな)傷がつく!
2,撥水性能が低くなるなる!
3,洗車機のワックスで汚れが付着する!
4,光沢が失われる
上記の観点より、コーティング車は手洗い洗車を行うようにしましょう!とはいえ洗車しないよりは洗車機でマメに洗った方が綺麗な状態を維持できるのでカーライフに合わせて洗車をするようにしましょう!
小傷が気になる方はファイン・ラボコーティングがおすすめです。
コーティング施工後も正しい洗車をしっかり行い、素敵なカーライフをおくってくださいね。