春の暖かさに誘われ、ドライブに出かけようとしたある日
「いつもより愛車が汚れている!!」
と驚いたことはありませんか?
春は花粉だけではなく、黄砂到来シーズンでもあり、
花粉と同じお手入れでは大切な愛車を傷つけてしまいます。
そこで、黄砂の正しいケアや洗車方法と、
黄砂を寄せつけない有効な予防対策を
カーディテーリングのプロショップIICがお教えします。
もう、黄砂による愛車の汚れや傷に悩むことはありません!
目次
1.黄砂による車への
3つの影響
始めに、黄砂が車に及ぼす3つの影響を簡単にご紹介します。
1.ボディを傷つける
1番代表的な黄砂の影響は、「ボディを傷つける」ということです。
黄砂の主成分は、ガラスを傷つけることができるほどの硬い石(石英や長石など)となります。
非常に細かく軽い粒子で風に舞いやすく、風によってボディ上を転がっただけでも、ボディを傷つける原因となってしまうほどの硬さです。
触る・拭くなどの摩擦を避け、洗い流すようにしましょう。
2.放置すると除去が困難になる
黄砂が付着した状態で車を放置すると、時間の経過とともにどんどん落としにくくなってしまいます。
降り積もった黄砂は、乾いた状態でも、化学反応によって時間とともに凝縮し、塊となっていきます。
さらに大気中の水分や雨などを吸収すると、粘土のように固まって剥がれにくくなるため、水で流したくらいでは落ちなくなってしまいます。
黄砂が付着した際には放置せず、落としにくくなる前にできるだけ早く洗い流すようにしましょう。
3.シミの原因になる
蓄積した黄砂をさらに放置し続けると、塗装面にシミや縮みをもたらします。
下記の画像は、黄砂などが侵食して塗装面にダメージが加わり、斑点のシミが付着してしまった画像です。
黄砂には、PM2.5に代表される有害な化学物質だけでなく、カルシウム分、ミネラル分、粘り気のある花粉なども混ざっており、雨などの水分を吸収することで張り付き、シミになってしまいます。
さらにそこに陽射しが加わると、焼き付いて取れなくなってしまいます。
シミの原因にもなる黄砂は、蓄積させずできるだけこまめに洗い流すようにしましょう。
また、万が一シミが付着してしまっていた場合には、カー専門店に相談しましょう。
自己判断でシミ除去剤やコンパウンド(研磨剤)を使用してしまうと、塗装面を傷つけてしまうことにもなりますので、絶対にしないようにしましょう。
これら3つの影響から愛車を守るためには、
「正しい洗車方法で黄砂を洗い流す」ことしかありません。
まずは実際に洗車を行う前に、知っておくべき
「3つの原則」をご紹介します。
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2.洗車の前に知っておきたい
3つの原則
原則1:ボディを擦ることは絶対NG
ボディに付着した黄砂を、手で払ったり布で拭いたりすることは、絶対に避けましょう。
黄砂は“細かい粒子の硬い石”です。
軽く擦っているつもりでも、“紙やすり”でボディを擦っていることと同じことになってしまいます。
拭く・払うなどのボディへの摩擦は絶対に避け、洗車を行いましょう。
原則2:シーズン中(3~5月)の洗車は
週1回 & 雨が降った後すぐ
黄砂の飛散時期は通常3~5月となります。
このシーズン中の洗車は週1回を目安に、普段より洗車頻度を増やして、黄砂を蓄積させないことが原則です。
ただし、雨が降った後はできるだけ早く洗車を行いましょう!
乾燥した状態であれば2~3日で悪影響が出るようなことはありませんが、水分を含むと、粘土のように固まって剥がれにくくなり、ボディにシミや縮みを引き起こしてしまいます。
パラっと降って止んだ雨は特に、大気中の汚染物質や花粉などが高濃度に混ざっているため、少しの雨でも油断大敵です。日夜の寒暖差により発生した夜露も要注意です。
3~5月の花粉シーズンは週1回の洗車をベースに、少しでも雨が降った後はできるだけ早く洗車を行いましょう。
原則3:洗車は風の弱い日に行う
黄砂の飛散が少ない、風の弱い日を選んで洗車を行いましょう。
非常に細かく軽い粒子の黄砂は風に舞い上がりやすく、風の強い日は空中に舞う黄砂が必然的に多くなり、かえって洗車中に車に傷をつけてしまいます。
空中の黄砂が少ない風の弱い日を選んで洗車を行いましょう。
これら3つの原則を守りながら、実際に洗車を行っていきましょう。
3.黄砂の洗車方法
~自分で洗車する~
洗車方法はいくつかありますが、やはり自分で洗車することが1番です。
自分で洗車することで、車を傷つけられる心配もないですし、細部まで丁寧に、心ゆくまで洗車することができます。
これからご紹介する洗車方法に沿って自分で洗車することで、黄砂汚れがきれいに落とせます。
手順はStep1「水圧で流す」からStep3「水滴を拭き上げる」の3工程と簡単です。
エアダスターやブロアなどの風圧で飛ばすアイテムをお持ちの方は、図のように、できれば「風圧で飛ばす」ことから始めるとその後の作業が楽になりますが、Step1「水圧で流す」から始めても十分黄砂汚れをきれいに落とすことができます。
それでは洗車を始めていきましょう。
Step1:ボディ表面に付着した黄砂を
「水圧で」流す
付着してから時間が経過していない黄砂は
「水圧で」落とします。
手で払ったり布で拭いたりせず、必ず水圧で落としましょう。
前章でも述べた通り、黄砂は“細かい粒子の硬い石”です。
拭く・払うなどのボディへの摩擦は、傷の原因となるため、絶対に避けましょう。
また、ボディ表面の黄砂は、通常の水道ホースでもある程度は落とせますが、くぼみや細かなすき間などに水が溜まり、そこに黄砂の微粒子も集まって残ってしまうため、拭き取る際に傷付きやすくなってしまいます。
高圧の水を使用すると、くぼみや細かなすき間の黄砂までも微粒子もろとも吹き飛ばすことができるため、傷がつきにくくなります。
通常のホースに「散水ノズル」を装着するか、「高圧洗浄機」を使用し、水圧で黄砂を落とすことをおすすめします。
ここで、おすすめアイテムを簡単にご紹介します。
【おすすめのアイテム】
①散水ノズル
『タカギ(takagi) 散水ノズル プログリップ スクラブシャワー』
がおすすめです。
数種類あるタカギ(takagi)散水ノズルの中でも高い水圧が出るタイプとなっています。
②高圧洗浄機
『ケルヒャー(KARCHER) 高圧洗浄機 K2 サイレント』
がおすすめです。
洗車にも適した、ケルヒャー(KARCHER)の中でも比較的音が静かなモデルとなっています。
おすすめアイテムについては、後ほどまた詳しくご紹介します。
つづいて、黄砂を水圧で落とすときのコツをご紹介します。
【ボディ表面に付着した黄砂を水圧で流す手順とコツ】
ルーフ(天井)・窓・ボンネット・ドア・ホイールなどの足回りの順に上から下へ、高い水圧で一度にできるだけ広範囲に噴射し、水流で動く黄砂が無くなるくらいまで、ボディ表面に付着した黄砂を流していきます。
何度も繰り返しますが、拭く・払うなどのボディへの摩擦は、傷の原因となるため絶対に避けましょう。
高圧洗浄機を使用する際には、少し離して、角度を寝かせて噴射しましょう。
極近距離から高い水圧で噴射すると、水圧と黄砂でかえって傷がついてしまう可能性があり、劣化した塗装や外装パーツなどへの損傷の可能性もあります。
商品に付属している使用上の注意をよく読み、水圧の加減に注意して、少し離れたところから角度を寝かせて、弱めの水流から始めるようにしましょう。
ボディ表面に付着した黄砂を落としたら、次は固着した黄砂汚れを落としていきます。
Step2:固着した黄砂汚れを
シャンプーで洗う
固着した黄砂汚れは、黄砂と同じアルカリ性の
「弱アルカリ性のカーシャンプー」を使用して落とします。
車に付着した汚れは、“汚れ成分と同じ性質の洗浄剤を使用して落とす”ことで、きれいに落とすことができます。
黄砂は、含有率10%以上のアルカリ性の炭酸カルシウムが、雨水中の過剰な酸性イオン種濃度に対して中和反応的に溶け出すことにより、アルカリ性を示します。
アルカリ性の汚れはアルカリ性で落とすことが原則です。
弱アルカリ性のカーシャンプーで、固着した黄砂汚れをしっかり落としていきましょう。
【おすすめのアイテム】
当プロショップIICも使用している
『シルト(SCHILD) カーシャンプー』と『洗車用ウレタンスポンジ』
がおすすめです。
シャンプーは弱アルカリ性で、黄砂や花粉汚れに反応し、洗浄力抜群です。泡立ちが良く、きめ細かい泡で、塗装面を傷める心配がありません。
洗車用スポンジは、でこぼこのウレタン素材で塗装面に負担をかけにくく、内部の無数の細かい穴により、泡立ちも抜群です。
おすすめアイテムについては、後ほどまた詳しくご紹介します。
それでは実際に洗車を始めましょう。
【固着した黄砂汚れをシャンプーで
洗う手順とコツ】
手順1: バケツにカーシャンプーを入れ泡立てる
バケツにカーシャンプーを入れて水圧でよく泡立てます。
スポンジの摩擦でボディが傷つかないよう、泡で洗うことがコツとなります。
しっかりと水圧を利用して泡立てましょう。
手順2: 洗車スポンジを使用し、
ボディを泡で洗浄する
バケツで泡立てたカーシャンプーを洗車スポンジにたっぷり含ませ、スポンジを潰さないよう力を入れず、スポンジを動かした時に抵抗が無くなるくらいまで、優しく撫でるように動かします。
ルーフ(天井)・窓・ボンネット・ドア・ホイールなどの足回りの順に上から下へ、順に洗浄していきます。
手順3:ボディをたっぷりの水ですすぐ
カーシャンプーが無くなるまで、たっぷりの水でしっかりと洗い流します。
カーシャンプーが残っているとシミになる可能性もあるので、ドアミラーやドアの内側、バイザーの裏側など、洗剤が残りやすい場所も漏れなくしっかりと洗い流していきましょう。
Step3:ボディに残った
水滴を拭き上げる
ボディに残っている水分は、吸水性が良く柔らかい「マイクロファイバークロス」を使用して拭き上げます。
水道水には塩素やカルキなどが多く含まれるため、水滴がボディに残ったまま乾いてしまうと、白い斑点模様のシミ(イオンデポジット)になってしまいます。
また、普通のタオルなどで拭いてしまうと、ボディを傷つける原因にもなってしまいます。
吸水性が良く柔らかい「マイクロファイバークロス」を使用して、手早く拭き上げましょう。
【おすすめのアイテム】
『シルト(SCHILD) 耳なし高級マイクロファイバークロス』
がおすすめです。
耳なしタイプのためボディに傷がつきにくく、厚手なので吸水力も抜群です。
【ボディに残った水滴を拭き上げる手順とコツ】
手順1: クロスを大きく広げ、滑らせるように、8割型の水滴を吸い取る
始めにクロスを大きく広げ、8割型の水滴を手早く吸い取ります。
水滴が長く留まるごとにシミになりやすくなるため手早く拭き上げる必要がありますが、ボディは大きく広いため、拭き上げには時間がかかってしまいます。
水滴が留まりやすいルーフ(天井)・ボンネットなどの上面から始め、窓・ドアなどの横面へ、それぞれ上から下に順に、まずは大きく広げたクロスでボディを滑らせるように動かし、8割型の水滴を吸い取りましょう。
手順2:水滴を全て拭き上げる
手順1で使用したクロスとは別のマイクロファイバークロスで、水滴を残らず優しく拭き上げ、仕上げていきます。
手のひらで拭きやすいサイズに折りたたんだクロスで、水滴がとどまりやすいルーフ(天井)・ボンネットなどの上面を手早く拭き取り、続いて窓・ドアなどの横面を拭き上げます。
最後に、グリルやミラー部、バイザーの裏側などの細かい部分を拭き上げましょう。
ドアの内部の水滴もシミとなるため、忘れずに拭き上げましょう。
傷がつきにくい柔らかいマイクロファイバークロスでも、力を入れて拭くとボディへの微細な傷がつく原因となりますので、力を入れず優しく撫で、クロスの吸水力で拭き上げるようにしましょう。
補足:ボディ表面の乾燥した
黄砂を風圧で飛ばす
「Step1:ボディ表面に付着した黄砂を水圧で流す」前に、ボディ表面の乾燥した黄砂を「風圧で」強力に吹き飛ばすと、その後の作業が楽になります。
前述した通り、黄砂は水分を含むと粘土のように固まって剥がれにくくなります。
できるだけボディに付着した黄砂が少ない方が、作業が楽になります。
可能であれば、エアダスターやブロアなどを使用して、「風圧で」黄砂を強力に吹き飛ばしておきましょう。
黄砂を吹き飛ばす際には、マスクとゴーグルを装着して行いましょう。
粒子の細かい黄砂は、吸い込むと呼吸器に悪影響を及ぼし、目に入ると目を傷つける可能性があります。
必ずマスクとゴーグルを装着して行いましょう。
おつかれさまでした!
これで黄砂汚れを落とす洗車は完了となります。
4.黄砂の洗車方法
~洗車機で洗車する~
自分で洗車することが1番ですが、時間や洗車環境が無い場合には、ガソリンスタンドなどの洗車機で洗車することも黄砂を落とす手段となります。
黄砂が付着した状態で放置することは、シミや縮みの原因となるので絶対に避け、自分で洗車することができない場合には、洗車機を利用して、黄砂をしっかり落としていきましょう。
手順はStep1「水圧で流す」からStep3「水滴を拭き上げる」の3工程と簡単です。
それでは洗車機で黄砂を落とす方法や注意点をご紹介します。
Step1:ボディ表面に付着した黄砂を
「水圧で」流す
自分で洗車する場合と同じように、付着してから時間が経過していない黄砂を、「水圧で」落とします。
多くの黄砂が付着している状態で洗車機に入れてしまうと、ボディに傷がついてしまいますので、あらかじめ水圧で流せる黄砂をできるだけ落としておくことが大切です。
先にご紹介したように、通常のホースに「散水ノズル」を装着するか、「高圧洗浄機」を使用し、水圧で黄砂を落とすことが1番ですが、時間や場所、道具などにより難しい場合もあるでしょう。
その場合には、通常の水道ホースで洗い流すか、近くにコイン洗車場がある場合には洗車場のホースや高圧洗浄機などを使用して、黄砂をできるだけ落としましょう。
全ての黄砂が落とされたわけではありませんので、クロスで拭いてしまうと、残っている黄砂でボディに傷がついてしまう原因となってしまいます。
クロスで水滴を拭くなどの摩擦は絶対に避け、できるだけ早く、次のステップ「洗車機で洗車」をしましょう。
Step2:固着した黄砂汚れを
洗車機で洗う
あらかじめ黄砂をある程度落としたら、できるだけ早く洗車機でシャンプー洗車を行いましょう。
前述した通り、表面の黄砂を水で流しただけの状態で水滴を吸い取ることは、ボディへの傷の原因となるため行わない方が良いのですが、水滴が長く留まっていると、シミの原因になってしまいます。
また、固着した黄砂汚れはシャンプーを使用しないときちんと落とすことができません。
表面の黄砂を落としたら、できるだけ早く、シャンプーコースを選択して洗車機で洗車しましょう。
【おすすめの洗車機】
①ブラシ素材がスポンジや布の洗車機
ブラシ素材がスポンジや布の洗車機がおすすめです。
以前の洗車機のブラシはナイロン素材で、ボディに洗車傷が付いてしまいましたが、最近は発砲ポリウレタン素材で作られたスポンジや、特殊な起毛布を加工して作られた布のブラシに変わってきており、傷が付着しづらくなっています。
黄砂が付着しているため、いつも以上に傷の原因要素が多くなっています。
ブラシの素材を確認して、スポンジや布素材のブラシ洗車機を使用するようにしましょう。
②ノンブラシ洗車機
ブラシを使わずに、あらゆる方向から噴射される高圧洗浄で汚れを落とすノンブラシ洗車機もおすすめです。
ブラシによる摩擦が無いため傷がつかず、ブラシでは届かないすき間の汚れも落とすことができますが、ブラシを使わない分、汚れ落ちは少々劣ります。
絶対に傷を付けたくない場合や、黄砂汚れが軽度の場合には、ノンブラシ洗車機を使用しても良いでしょう。
Step3:ボディに残った
水滴を拭き上げる
洗車機から出てきたら、ボディに残っている水滴を、吸水性が良く柔らかい「マイクロファイバークロス」を使用して拭き上げます。
洗車機では最後に強風で水滴を吹き飛ばしますが、十分ではなく、水滴が残っていることがほとんどです。
前述の通り、塩素やカルキなどが多く含まれている水道水がボディに残ったまま乾いてしまうと、白い斑点模様のシミ(イオンデポジット)になってしまいますし、普通のタオルなどで拭いてしまうと、ボディを傷つける原因にもなってしまいます。
前章のおすすめアイテムや手順とコツを参考にしながら、吸水性が良く柔らかい「マイクロファイバークロス」を使用して、手早く拭き上げましょう。
5.おすすめ洗車アイテム
先にもご紹介したおすすめの洗車アイテムと、各アイテムの選び方をまとめてご紹介します。
5-1.表面に付着した黄砂を水圧で
流す時のおすすめアイテム
①散水ノズル
『タカギ(takagi) 散水ノズル プログリップ スクラブシャワー』
Amazonの口コミでも評判が良く、数種類あるタカギ(takagi)散水ノズルの中でも高い水圧が出るタイプとなっています。
当プロショップIICでも、タカギ(takagi)散水ノズルを洗車用品の1つとして使用しています。
【洗車に適した散水ノズル選びの2つのポイント】
ポイント1:高い水圧
高い水圧の方が汚れが落ちやすいため、高い水圧が出るノズルを選びましょう。
ポイント2:広範囲に散水できる
狭い範囲での散水は時間がかかり、ボディに水滴が長く留まりやすくなることでシミの原因となってしまいます。一度に広範囲に散水できるノズルを選びましょう。
②高圧洗浄機
『ケルヒャー(KARCHER) 高圧洗浄機 K2 サイレント』
Amazonや楽天の口コミでも評判が良く、水流調節機能やお湯が出るなど洗車にも適している、ケルヒャー(KARCHER)の中でも比較的音が静かなモデルとなっています。
【洗車に適した高圧洗浄機選びの4つのポイント】
ポイント1:高い水圧が出る
水圧が高い方が汚れが落ちやすいため、洗車には「吐出圧力」が10MPa前後のモデルを選びましょう。
ポイント2:水流調節機能が付いている
水圧が高い方が汚れは落ちやすいですが、劣化した塗装の剥がれや外装パーツなどへの損傷など、ボディを傷つける恐れがあるため、弱めの水流から始めることが望ましいです。
そのため「水流調節機能」が付いているモデルを選びましょう。
ポイント3:許容水温が高い
高温のお湯(90℃)の方が水よりも汚れが浮きやすいため、一般家庭用に発売されている最大40℃のお湯が出るモデルをお勧めします。
ポイント4:音が静か
近隣への騒音に配慮し、時間帯を選ばずに使用できるため、できるだけ音が静かなモデルを選ぶと良いでしょう。
5-2.固着した黄砂汚れを落とす時の
おすすめアイテム
①カーシャンプー
弱アルカリ性で、黄砂や花粉汚れに反応し、洗浄力抜群です。
泡立ちが良く、きめ細かい泡で、塗装面を傷める心配がありません。
【黄砂汚れを落とすカーシャンプー選びの2つのポイント】
ポイント1:弱アルカリ性である
前述の通り、黄砂はアルカリ性となります。
車の汚れは、“汚れ成分と同じ性質の洗浄剤を使用して落とす”ことが原則のため、弱アルカリ性のカーシャンプーを選びましょう。
ポイント2:泡立ちが良い
固着した黄砂汚れを擦り洗いすることは、普段の洗車以上にボディへ傷が付着するリスクが高まります。
擦らず泡で落とすよう、泡立ちの良いカーシャンプーを選びましょう。
普段の洗車でも、砂利や洗車スポンジでボディを傷つけるリスクがあるため、常に泡立ちの良いカーシャンプーを選ぶことをおすすめします。
②洗車スポンジ
ハッキリとしたでこぼこのウレタン素材で、塗装面に負担をかけにくく、スポンジ内部の無数に開いた細かい穴により、抜群の泡立ちを実現します。
柔らかいため、細かい部分にも形状を合わせて洗浄することができます。
『ソフト99(SOFT99) 洗車スポンジ リッチ&ソフトグリップ』
柄付き洗車スポンジとしてAmazonの評価も高く、でこぼことしたウレタン素材のスポンジ内部の穴も密で、泡立ちも良いです。
ルーフ(天井)や大型車のボンネットなど、手の届きにくい箇所の使用に便利です。
【洗車スポンジ選びの2つのポイント】
ポイント1:泡立ちが良い
カーシャンプーの泡をへたらせないよう、洗車スポンジも泡立ちの良いものを選びましょう。
スポンジ内部に細かく密な穴が開いていることで泡立ちが良くなります。
ポイント2:柔らかい
洗車スポンジは柔らかいものを選びましょう。
柔らかい洗車スポンジはボディへの摩擦が軽減され、優しく洗うことができます。
③バケツ
カーシャンプーを泡立てる際のバケツは、15L~20L程度の容量があるものを選びましょう。
車体サイズなどにもよりますが、1台分の洗車を行う際に必要なカーシャンプーを1度に作成することができます。
5-3.ボディに残った水滴を
拭き上げる時のおすすめアイテム
①マイクロファイバークロス
『シルト(SCHILD) 耳なし高級マイクロファイバークロス』
耳なしタイプのためボディに傷がつきにくく、ソフトな素材で肌触りの良い超極細繊維です。
厚手なので吸水性抜群で、絞りやすく、速乾性が高いクロスです。
【マイクロファイバークロス選びの2つのポイント】
ポイント1:柔らかい
目が細かく、肌触りの良い、柔らかい素材のマイクロファイバークロスを選びましょう。
一般的なタオルのような硬い荒い素材で拭き上げると、ボディに傷を付けてしまう原因となります。
ポイント2:吸水性が良い
吸水性の良いマイクロファイバークロスを選びましょう。
吸水性が悪いと、水滴がボディに留まる時間が長くなってしまい、シミの原因となります。
また何度も拭くことで、ボディへの傷の原因ともなってしまいます。
6.黄砂の予防対策
黄砂汚れを落としてピカピカになった愛車に、気分もウキウキしますね♪
しかし黄砂が舞っている3~5月頃は、当然また黄砂が付着してしまい、また洗車をする必要があります。
黄砂シーズンだからと言って、毎週必ず洗車をすることはなかなか難しいですね。
そこで黄砂をボディに付着しづらくする4つの予防対策
① コーティング
② プロテクションフィルム(保護フィルム)
③ ワックス
➃ モップ
をご紹介します。
それぞれの特徴をご紹介しますので、自分に合った黄砂の予防対策を見つけてみてください。
コーティング | プロテクション フィルム | ワックス | モップ | |
効果 | ◎ | 〇 | △ | × |
持続性 | ◎ | 〇 | △ | × |
価格 | △ | △ | 〇 | ◎ |
それでは1つずつ見ていきましょう。
6-1.コーティング
黄砂の予防対策として1番おすすめの方法が「コーティング」となります。
コーティングは、カーコーティング剤をボディ表面やパネルの隙間などに塗布することでコーティング被膜を形成します。
このコーティング被膜により、黄砂が直接的にボディに付着することを防ぐことで、黄砂による傷・汚れの固着・シミの3つの影響から塗装面を保護することができます。
黄砂予防におけるコーティングのメリット・デメリット
〇メリット | ×デメリット |
・傷が付くリスクが小さくなる ・黄砂汚れが付着しづらくなる ・付着した黄砂汚れが簡単に落とせる ・持続性が高い | ・高価 ・自分に合ったコーティングやショップを探す必要がある |
【黄砂予防におけるコーティングのメリット】
メリット1:傷が付きにくい
ボディに傷が付着するリスクが小さくなります。
コーティング被膜により、黄砂が直接ボディに触れることが無くなるためです。
万が一、黄砂をサッと擦ってしまっても、コーティング被膜に傷が付着するにとどまり、ボディへの影響はありません。
メリット2:黄砂汚れが付着しにくく、
付着した黄砂も簡単に落とせる
黄砂汚れが付着しにくくなり、付着した黄砂汚れも水洗いで簡単に落とすことができます。
コーティング被膜はツルっと滑らかな保護膜で、黄砂が定着しづらくなるためです。
黄砂が目立ってきたら水洗いをすることで固着を防ぐことができますし、固着してしまった場合のシャンプー洗車も楽になります。
ボディに直接的に黄砂が付着しないため、当然、塗装面への影響を防ぐことができます。
メリット3:持続性が高い
コーティングの種類にもよりますが、数ヶ月から5年程度、コーティングの性能が持続します。
一度施工することで、長期に渡って黄砂汚れを予防することができます。
【黄砂予防におけるコーティングのデメリット】
デメリット1:高価な費用がかかる
コーティングの種類にもよりますが、数万円以上の費用がかかります。
カーショップなどでコーティング剤を購入し、DIYコーティングをすることで費用は抑えられますが、知識・技術・時間が必要となります。
高価な費用はかかりますが、プロショップに任せる方が良いでしょう。
デメリット2:自分に合ったコーティングや
ショップを探す必要がある
豊富な種類のコーティングの中から、自分に合ったコーティングを決める必要があり、そのコーティングを施工してくれる信頼できるショップを探す必要があります。
実績豊富なプロショップを検索し、相談することで、自分に合ったコーティングやプロショップを見つけましょう。
黄砂予防におけるコーティングは、費用対効果を考えても、非常に有効な方法となります。
黄砂シーズンである3~5月のおよそ3ヶ月の間だけ黄砂を予防するために安価なコーティングを選ぶこともできますし、黄砂・花粉・酸性雨・鳥糞・紫外線などによる外的要因を数年間に渡り予防しながら、光沢や艶を実現する、ある程度高価なコーティングを選ぶこともできます。
自分に合ったコーティングの種類やそれぞれの効果・費用などを、一度プロショップに相談してみると良いでしょう。
関連記事↓
ガラスコーティングとは効果や価格,お手入れ方法をプロが徹底解説
6-2.プロテクションフィルム
(保護フィルム)
黄砂の予防対策として2番目におすすめの方法が「プロテクションフィルム(保護フィルム)」となります。
プロテクションフィルム(保護フィルム)は、飛び石・生活傷・鳥糞などからボディを保護することを目的とした、車のボディ表面に貼る専用の保護フィルムです。
この保護フィルムにより、黄砂が直接的にボディに付着することを防ぐことで、黄砂による傷・汚れの固着・シミの3つの影響から塗装面を保護することができます。
黄砂予防におけるプロテクションフィルム(保護フィルム)のメリット・デメリット
〇メリット | ×デメリット |
・傷が付くリスクが小さくなる ・黄砂汚れが付着するリスクが小さくなる | ・未施工箇所が出てしまう ・高価 ・専門ショップを探す必要がある |
【黄砂予防におけるプロテクションフィルム(保護フィルム)のメリット】
メリット1:傷が付きにくい
ボディに傷が付着するリスクが小さくなります。
プロテクションフィルム(保護フィルム)でボディを覆うことで、黄砂が直接ボディに触れることが無くなるためです。
万が一、黄砂をサッと擦ってしまっても、フィルムに傷が付着するにとどまり、ボディへの影響はありません。
メリット2:黄砂汚れがボディに付着しにくい
黄砂汚れがボディに直接付着するリスクが小さくなります。
プロテクションフィルム(保護フィルム)でボディを覆うことで、黄砂がボディに直接付着しないため、塗装面への影響を防ぐことができます。
【黄砂予防におけるプロテクションフィルム(保護フィルム)のデメリット】
デメリット1:未施工部分が発生してしまう
プロテクションフィルム(保護フィルム)は、パーツの継ぎ目部分や縁の一部に、ほんの僅かながらも、すき間や未施工部分が生じてしまいます。
そのため、直接的にボディに黄砂が付着してしまう箇所が出てしまうため、黄砂の影響を受ける箇所が僅かながら発生してしまいます。
デメリット2:高価な費用がかかる
プロテクションフィルム(保護フィルム)は、高価な費用がかかります。
施工技術が必要なため、専門店に依頼する必要があるためです。
デメリット3:自分に合ったショップを探す必要がある
施工してくれる信頼できるショップを探す必要があります。
安価なフィルムはすぐに黄ばみを引き起こしたり、施工技術が不足したスタッフが施工するとすぐにはがれてしまうなどのリスクがあります。
実績豊富なプロショップを検索し、相談することで、自分に合ったプロショップを見つけましょう。
黄砂予防におけるプロテクションフィルム(保護フィルム)は、コーティングに比べて効果・費用面で劣りますが、塗装面を覆うことで、黄砂による3つの影響(傷・汚れの固着・シミ)を直接的に受けないようにする有効な方法となります。
プロテクションフィルム(保護フィルム)の種類や効果・費用について、コーティングと併せて、プロショップに相談してみると良いでしょう。
6-3.カーワックス
一時的に黄砂を予防する手軽な方法が、「カーワックス」となります。
カーワックスは、一般的には保護よりも艶出しを目的としているため、黄砂を付着させにくくする効果はあまり大きくありませんが、原料である樹脂(油)の膜が塗装面に形成されることにより、撥水効果や防汚効果が発揮され、一時的に黄砂が付着しづらくなります。
黄砂予防におけるカーワックスの
メリット・デメリット
〇メリット | ×デメリット |
・安価で手軽 | ・持続性がない ・汚れが付着しやすい |
【黄砂予防におけるカーワックスの
メリット】
メリット1:安価で手軽にできる
黄砂予防におけるカーワックスの唯一のメリットが、安価で手軽にできるということです。
シートで拭くタイプや固形で塗り込むタイプなど様々な種類があり、種類にもよりますが、数百円~数千円程度で、カーショップで手軽に購入することができます。
【黄砂予防におけるカーワックスの
デメリット】
デメリット1:持続性がない
カーワックスの効果はおよそ2週間程度で、効果の持続性が長くありません。
原料が油のため、太陽光の熱で溶けて剥がれてしまうためです。
ボディ全体にくまなくカーワックスを塗ることは時間と手間がかかり、労力に対して効果の持続性が見合わないと感じるかもしれません。
デメリット2:汚れが付着しやすい
有機系の汚れ(油汚れ、花粉、黄砂)などの汚れが付着しやすくなります。
カーワックスの原料が油であるためです。
また汚れが見えにくいため、黄砂汚れに気が付かずに塗り重ねてしまうと、黄砂汚れと油の膜で車を覆ってしまうことになります。
カーワックスは、一時的に黄砂を付着させないという目的での使用に限り、有効な予防方法と言えるでしょう。
6-4.モップ
黄砂汚れの固着を予防する方法が、「モップ」となります。
黄砂予防におけるモップの
メリット・デメリット
〇メリット | ×デメリット |
・安価で手軽 | ・毎日行う必要がある ・傷が付着しやすい |
モップは、ボディ表面に付着した黄砂を毎日除去することで、黄砂汚れの固着を防ぐ方法として有効です。
マイクロファイバーを使用したふわっとした柔らかいモップで軽く優しく撫でることで、ボディに付着した黄砂をサッと絡めとり除去することができます。
ただし、強く擦ってしまうとボディを傷付ける恐れがあるため、注意が必要です。
表面に付着した黄砂を除去する毎日のケアとしてのみ有効な方法と言えるでしょう。
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コーティング被膜の密着性を
向上させるための純水設備
コーティング前の下地処理や洗車時に使用する水は全て純水で作業を施します。その為、カルキや塩素などの不純物を含まないためコーティングの密着性を極限まで向上させることに成功しました。水道水で下地処理をしてしまうと塗装面に目には見えないミネラル膜が張ってしまいコーティング被膜の密着性を低下させてしまいます。IICでは目に見えない部分までこだわりを持って作業を施します。
埃や排気ガス,花粉などを
遮断するクリーンブース
コーティング作業時において重要なことは、排気ガスや花粉、埃、黄砂などの物質が塗装面に付着した状態でコーティングを施工してしまうと密着性が低下する恐れがあります。IICでは、コーティング専用のクリーンブースを設けているため、埃や花粉、黄砂などが塗装面に付着しづらくなりコーティングの密着性を高める工夫をしております。
豊富な商品でトータルサポート
トータルカービューティIICでは、コーティングの種類を豊富にご用意しております。
お客様一人ひとり洗車の頻度や駐車環境、使用用途、求める効果は異なります。IICでは、様々なお悩みにお答えできるよう沢山の商品をご用意しております。お客様のお悩みや求める効果をお聞かせいただいてから最適なコーティングをご提案して参りますので、是非お問い合わせください。
ガラスコーティング専門店のトータルカービューティーIIC公式サイトはこちらからどうぞ
7.まとめ
黄砂は大切な愛車に、傷・汚れの固着・シミの3つの影響を及ぼします。
黄砂にまみれた愛車をこの3つの影響から守るには
絶対に擦らずに
週1回を目安に
ただし雨などの水分がボディに付いた後にはできるだけ早く
風の弱い日を選んで
ご紹介した正しい洗車方法で黄砂を洗い流す
ことしかありません。
また、できるだけ黄砂が付着しないようにするためには
①コーティング
②プロテクションフィルム(保護フィルム)
③ワックス
➃モップ
の4つの方法があり、ご紹介したそれぞれの特徴から、自分に合う予防対策を見つけましょう。
この記事によって、3~5月の黄砂シーズンを安心してお過ごし頂けましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。