車の窓ガラスに貼るカーフィルムってどんな効果があるの?と疑問に思っている方は少なくないかと思います。
車の窓ガラスに貼るカーフィルムは暑さ対策(IRカット機能)と日焼け対策(UVカット機能)が得られます。フィルムのメーカーによって得られる効果が高かったり、低かったりして思ったような効果が得られなかった。というオーナー様も少なくありません。
この記事では、カーフィルムの基本性能と効果について解説すると同時に性能が高い厳選した3つのフィルムメーカーをご紹介していきます。
カーフィルム選びの参考にしていただければ幸いです。
運営元:千葉,東京のカーフィルム専門店 カービューティーアイアイシー
目次
1章 カーフィルムとは
カーフィルムは窓ガラスの内側に貼るフィルムのことを指します。
このフィルムは主に3つの効果が得られます。
①プライバシー保護効果
②赤外線(IR)カット効果
③紫外線(UV)カット効果
となります。まずはこの3つの効果をについて詳しく解説していきます。
太陽光には3つの波長がある
太陽光には3種類の波長があります。それは、【赤外線、可視光線、紫外線】です。
カーフィルムを張ることでこれらの波長を効果的にカットすることによって、紫外線による肌の劣化や夏場の炎天下による熱さ対策を行うことが出来ます。また、色付きフィルム(スモークフィルム)を張ることで可視光線を軽減することにより、運転中の眩しさやプライバシー保護効果も得られるのです。
カーフィルムによる赤外線カットとは
まず、赤外線と紫外線の区別を認識されていない方が多いですが、赤外線とは1800年頃にハーシエル(F.W.Herschel)が、可視スペクトルの端より熱効果について発見しました。これは可視光線と同種類の光波【電磁波】であり、これが赤外線の発見でした。
カーフィルムの赤外線カットは太陽光による肌のジリジリした暑さをカットする機能のことを指します。赤外線の波長は780mm~2000mmの波長が赤外線の波長となります。
これらの波長をフィルムがカットすることにより、厚さ対策や肌のジリジリ間を軽減させることができるのです。
参考になる記事:赤外線(IR)カットのカーフィルムの特徴と寿命,効果,費用を解説
カーフィルムによる紫外線とは
太陽光には赤外線があることをお伝えしました。
もう一つ太陽光には紫外線が含まれております。この紫外線は肌の日焼けの原因はシミそばかすの原因になるのが、紫外線となります。
カーフィルムにはこの紫外線をカットする機能が得られる製品が多くあります。現在販売されているカーフィルムの大半はこの紫外線カットフィルム機能が得られる製品が多く普及しています。
この紫外線カット機能が高い製品では99%~100%カットする製品も普及されています。
参考になる記事:車のカーフィルムにおける紫外線カット(UV)効果とは?
カーフィルムによる可視光線カット効果
カーフィルムを施工することにより可視光線カット機能が得られます。
この可視光線とは太陽光に含まれる光の部分となり、色付きのスモークフィルムを張ることで可視光線をカットするが可能となります。
可視光線をカットすることで車外から車内が見づらくなりプライバシー保護も得ることが可能となります。
乗車する方が車外の人からの視線が気にならなくなったり、駐車時の荷物などの盗難防止効果もあります。
参考になる記事:カーフィルムの選び方は可視光線と断熱性能で選ぶようにする
2章 おすすめカーフィルムの種類
1章では、カーフィルムとはということで効果について解説させて頂きました。
しかし、カーフィルムは各種フィルムメーカーによって赤外線カット率や紫外線カット率が大きく異なります。
今回はメジャーブランドのフィルムメーカー3社を詳しく解説していきます。
第1位 LFTカーフィルム
LFTカーフィルムは2019年に販売開始された新製品のカーフィルムです。
このLFTフィルムの凄いところは赤外線カット率が他社製品に比べ非常に高いという点です。
LFTフィルムが注目したのは赤外線カットフィルムを施工した方の27%が効果について体感できなかったということです。
では、なぜ27%の人が体感できなかったのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
上記図のように赤外線には780nm~2000nmまで幅が広いのですが、各フィルムメーカーで赤外線カット率90%や92%という表記のほとんどがごく一部の波長での平均カット率で表記されています。そのため、当社と記載されているLFTとほかのメーカーを比べると赤外線カットの波長が全く異なるのです。
その為、他のフィルムメーカーに比べ圧倒的な耐久性が得られるのがLFTフィルムなのです。
第2位 シルフィードフィルム
シルフィードのカーフィルムは赤外線カット率が非常に高くスモークフィルム、透明フィルムの2種類から選ぶことができるカーフィルムです。
性能が非常に高く取扱い店舗も多いため気軽に施工できるのがシルフィードフィルムの魅力の一つです。
シルフィードフィルムは上記画像のように施工した左側と右側で比べると赤外線の透過率が変わるため暑さを通しづらくなります。
赤外線を発生後5分経過するとその差は歴然です。
シルフィードフィルムは下記の図で見ると赤外線カット率が92%と非常に高いのが特徴です。
品番 | 可視光線 透過率(%) | 紫外線 カット率(%) | 赤外線 カット率(%) | 日射 反射率(%) | 日射 吸収率(%) | 日射 透過率(%) | 遮蔽係数(%) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一般スモーク (染色タイプ) | 13 | 99 | 17 | 5 | 49 | 46 | 0.72 | |
SC-7003 | 3 | 99 | 92 | 6 | 66 | 28 | 0.58 | |
SC-7008 | 7 | 99 | 92 | 6 | 63 | 31 | 0.59 | |
SC-7015 | 13 | 99 | 92 | 6 | 60 | 34 | 0.61 | |
SC-7020 | 20 | 99 | 92 | 6 | 58 | 36 | 0.63 | |
SC-7030 | 30 | 99 | 92 | 6 | 52 | 42 | 0.67 | |
SC-7045 | 46 | 99 | 92 | 6 | 45 | 49 | 0.72 | |
FGR-500 | 89 | 99 | 90 | 7 | 23 | 70 | 0.89 | 可視光線透過率70%以上で運転席・助手席の窓に使用可能 |
3mmフロートガラス | 91 | 35 | – | 8 | 7 | 85 | 1.00 |
第3位 ルミクールSD カーフィルム
ルミクール社のカーフィルムは比較的安価で施工することが可能な製品です。
最近では暑さ対策を目的にカーフィルムを検討される方が多くいます。
その際に比較する点は赤外線カット率をみるとよいでしょう。
下記の図はルミクールの赤外線カット率を表記したものとなります。
赤外線カット率は数値が高ければ高いほど暑さ対策に有効なためで出来るだけカット率が高い製品を選びましょう。
品番 | 紫外線 透過率(%) | 可視光線 透過率(%) | 日射 反射率(%) | 日射 吸収率(%) | 日射 透過率(%) | 遮蔽係数 (単位なし) | 赤外線 カット率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NS-003HC ハードスモーク | <1 | 3 | 6 | 53 | 41 | 0.67 | 19 |
NS-008HC ピークスモーク | <1 | 7 | 6 | 50 | 44 | 0.70 | 19 |
NS-015HC ダルスモーク | <1 | 13 | 6 | 47 | 47 | 0.72 | 18 |
NS-020HC レギュラーモーク | <1 | 20 | 6 | 43 | 51 | 0.75 | 18 |
NS-030HC ペールスモーク | <1 | 30 | 6 | 39 | 55 | 0.78 | 17 |
NS-045HC ブライトスモーク | <1 | 46 | 6 | 32 | 62 | 0.83 | 17 |
MT-15 メタリック | <1 | 22 | 48 | 35 | 17 | 0.32 | 80 |
FGR-3500 高機能透明遮熱タイプ | <1 | 76 | 23 | 19 | 58 | 0.73 | 71 |
UV8000 広領域紫外線カットフィルム | <1 | 91 | 8 | 10 | 82 | 0.96 | 17 |
3章 カーフィルムが施工できる箇所
カーフィルムはフロントガラス、運転席、助手席、サンルーフ、リアガラスなどすべての面にフィルムを施工することが可能となります。
しかし、注意したいことは、フロントガラスや運転席、助手席のガラスには透明タイプのカーフィルムしか施工できません。その理由は、車検を通す際に自動車安全基準法でフロント、運転席、助手席のガラスは透過率が70%を下回ると車検に通りません。
透明タイプのカーフィルムでも施工後70%を下回ってしまい車検に通らないこともあるため、フィルムの施工を依頼する前に車検に通る70%の数値を下回らないか確認しておく必要があります。
カーフィルムを施工に透過率70%を上回れば必ず車検に通る?
カーフィルム施工後に透過率が70%を上回る場合は必ずしも車検に通る訳ではありません。
その理由は、施工直後は透過率が70%以上でも車検を通すまでの期間で太陽光の紫外線に触れることで、フィルムが日焼けしてしまい可視光線透過率が70%を下回ってしまう可能性もあります。
必ず車検に通るという認識でフィルムを施工してしまうと車検に通らなかった際に施工店とのトラブルの原因にもなりますのでフィルムが劣化して車検に通らなくなる可能性があることを理解しておきましょう!
4章 カーフィルムの施工価格
カーフィルムの施工価格は施工店やフィルムの種類によっても異なります。
今回の章では、平均的なカーフィルムの施工価格についてご紹介していきます。
施工店ごとの施工費用の相場
まず、カーフィルムを施工できる場所はカーディーラー、量販店、フィルム専門店の3か所です。
図で費用相場をお伝えしていきますので参考にしてください。
施工箇所 | リア周りの施工相場 | フロント周りの施工相場 |
カーフィルム専門店 | 3万~5万 | 4万~5万 |
カーディーラー | 4万~5万 | 5万~6万 |
量販店 | 2万~3万 | 3万~4万 |
※上記の施工箇所によって施工価格が異なりますが、カーディーラーや量販店では使用するフィルムの性能が低い場合があるため、使用するフィルムを予め検索して耐久性や性能を理解しておくことで張った後に失敗することを抑えられます。
また、施工費用は車のサイズや国産車or輸入車によっても価格が異なるので施工するショップのホームぺージなどを参考に費用を確認しておきましょう。
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