フロントガラスコーティングの料金や施工店のごとの特徴を解説

フロントガラスコーティングは、雨天時の運転における「視界不良」の悩みを解決できます。施工を検討しているものの、メリット・デメリットや依頼先の選定で悩む人も少なくありません。

効果や依頼先ごとの特徴について正しく理解することで、施工で後悔することなくフロントガラスコーティングの効果を実感できます。

今回はフロントガラスにコーティングがおすすめな理由をコーティングショップに勤める筆者が詳しく解説していきます。本記事をお読みいただき、そのようなお困りごとの参考にしていただければ幸いです。

カーコーティング専門店のIIC

1章.フロントガラスはしない方がいい？施工のメリット・デメリット

雨天時の視界不良を軽減してくれる「フロントガラスコーティング」ですが、ネット上で調べると「しない方がいい」といった、ネガティブな声も少なからずあります。

なぜ施工を後悔する声があるのか、フロントガラスコーティングのメリット・デメリットを踏まえながら解説していきます。

フロントガラスコーティングのメリット

フロントガラスにコーティングを施工することで、以下のようなメリットがあります。

フロントガラスコーティング施工により、撥水性能が付与されるため、施工前よりも雨水が流れ落ちやすくなります。また、ちょっとした風圧で雨水がコロコロとサイドに押し流されていくため、ワイパーの使用頻度も少なくなります。

ガラス表面に汚れが固着するのも防げるため、汚れによる視界不良も起きにくく、普段のお手入れも楽に感じられるでしょう。汚れをワイパーが引きずりにくくなるため、フロントガラス表面の線傷予防効果もあります。

フロントガラスコーティングの耐久年数は1年前後です。実際に施工したフロントガラスの撥水の様子をご覧ください。

フロントガラスコーティングのデメリット

フロントガラスコーティング施工で後悔しないためにも、デメリットについて正しく理解しておくようにしましょう。

ワイパーのビビりとは、ワイパーが滑らかに動かず「ガガガ」と引っ掛かるように動く症状です。コーティング被膜に段差が原因になりやすく、ワイパーの締め付けが強い車種で起きやすいと言えるでしょう。

正しく施工すれば、ほとんど起きることはないものの、自分で施工するような場合に注意が必要です。施工をやり直すか、ビビり防止を施したワイパーへ取り替えることで対策できます。

油膜によるギラつきにも注意が必要です。フロントガラスの表面には油膜が付着しており、コーティングする際には専用のアイテムで除去しなければなりません。中途半端に油膜が残った状態で施工すると、光を反射することによりフロントガラスがぎらついてしまいます。

油膜や汚れが原因で、視界不良を起こしているフロントガラスの映像をご覧ください。

動画引用元：雨で車のフロントガラスが見にくい！ギラつくのはなぜ？｜YouTube

このようなデメリットを避けるためには、正しい下地処理方法や施工方法を理解するか、技術の高い専門店に依頼するようにしましょう。

2章.フロントガラスコーティングの料金と施工店の特徴

フロントガラスコーティングの効果を十分に実感するには、正しく下地処理を行ったうえでの施工が重要です。施工店によって扱っているメニューや作業内容が異なるため、要望に応じたお店を選ぶようにしましょう。

ここでは、フロントガラスコーティングを施工できるお店の種類と特徴について、解説していきます。

専門店のフロントガラスコーティング料金と特徴

多くのコーティング専門店では、フロントガラスコーティングが用意されています。専門店の特徴は以下の通りです。

• 下地処理技術が高く頑固な雨シミのあるガラスでも安心
• 要望に応じて複数のメニューを用意しているお店もある
• 扱う商品の品質が高い一方で、他の施工店と比べると少し高めである

軽度な油膜であれば、市販の研磨剤で誰でも簡単に落とせます。しかし、長年乗り続けたことで付着した頑固な油膜や雨ジミは、専用の機械で研磨しなければ除去が難しいと言えます。

専門店の場合、経験豊富な職人が多く技術力も高いため、他のお店では取れないと言われたようなシミがあったとしても安心です。プロ仕様のコーティング剤を扱っていることから、高い効果と持続期間を実感できるでしょう。

一方で、他の施工店と比べて数千円ほど高くなることがあり、雨シミが多い場合は別途磨き料金が必要となる可能性があります。

オートバックスのフロントガラスコーティング料金と特徴

国内を代表する人気カー用品店「オートバックス」では、自分で施工できる商品が多数販売されており、要望に応じたものを選べることが一番の魅力と言えるでしょう。

お店によっては、施工を依頼することも可能であり、料金は3,000～5,000円（フロントのみ）ほどです。ちなみにオートバックスが展開する「Smart+1」では、複数のコーティングメニューのほかにも雨染み除去や油膜取りのみの施工も受け付けています。

雨シミが酷い場合は、お店に除去を依頼したうえで、市販の商品を自分で施工するといった方法もあります。

キーパーのフロントガラスコーティング料金と特徴

キーパーでもフロントガラスコーティングを施工できます。メニューは2種類から選べます。

• シリコンガラスコーティング：1,570円
• 超撥水ウインドウコーティング：3,630円～

15分ほどで施工可能で、お手軽に利用できるだけでなく費用の安さが魅力と言えるでしょう。ただし、基本的な油膜取りのみで専門店のような機材を使用した磨きなどは行っていません。

専門店の特徴と比較したうえで、自分の要望に応じたお店を選ぶようにしましょう。

3章.フロントガラスコーティングを自分でする方法

フロントガラスコーティングは、誰でも施工できるように改良された商品も数多く市販されています。油膜除去剤などがセットになっているものもあり、自分で施工することも可能です。

ここでは、当ブログを運営するカービューティーアイアイシーの施工方法について解説しますので、参考にしてみてください。

1.油膜除去作業
ガラス表面に付着した油膜を除去していきます。新車であったとしても基本的に油膜はあるため、なるべく行うようにしましょう。まずは、ガラスに付着した汚れをきれいに拭き取り、商品についている除去剤を使用して油膜を取り除いていきます。

2.洗車による脱脂作業
ガラス研磨剤で油膜を除去した後は、ガラス研磨剤の余剰成分を取り除くために洗車していきます。ガラスの洗浄はカーシャンプーを使用していただくことで脱脂効果を高めることができます。

研磨剤をタオルで拭くだけでコート剤を塗り始める人もいますが、研磨剤の成分がしっかり取れていなければ、コーティングの密着性が落ちてしまい、すぐに剥がれやすくなるため注意しましょう。

3.コート剤の塗り込み
コーティング剤を塗り込む時はウィンドウを完全に乾かした状態で塗布して下さい。水気が残っているとコーティング被膜の乾燥に支障をきたし効果が低下します。車内の暖房をつけることでガラス面を強制的に乾かせます。

塗布方法は縦、横の準でコート剤を均等に塗布していきます。塗布後は5分程乾かしていきます。

4.拭き上げ
5分程乾燥させた後にコート剤を高級マイクロファイバークロスで拭き上げていきます。ムラなく均等に拭き上げて施工完成です。施工後は12時間は水気に触れないように乾燥させて下さい。※コート剤が完全に拭き取れない場合は水拭きもOKです。

4章.フロントガラスのコーティング剤の選び方

自分で施工する場合は、コーティング剤の選びも大切です。商品によって撥水力や耐久性は異なります。

フロントガラスコート剤に含まれている、主な成分には「シリコン」と「フッ素」の2種類が存在します。それぞれに以下のような特徴があります。

撥水効果で選ぶならばシリコン系のコーティング剤がオススメです。シリコンの成分は低速走行でも雨を弾き飛ばすことができます。施工性も高く、初めての人でも簡単に作業できることも魅力と言えるでしょう。

しかしフッ素コーティングに比べると耐久性は低く、効果は2~3ヶ月程度です。日頃から洗車などのお手入れをしており、こまめな施工に抵抗がない人におすすめです。

持続性で選ぶならば、フッ素系のコーティング剤がオススメです。被膜が固く防汚性に優れているため撥水効果が長持ちするという特徴があります。ちなみに、フッ素はフライパン加工にも使用されている身近な存在です。

シリコンに比べて耐久性が高く、効果は6ヶ月以上持続します。自分で施工するのが苦手でなるべく施工回数を減らしたいという方は、フッ素系の商品を選ぶようにしましょう。専門店で扱っているコート剤の多くは、フッ素系の商品となります。

作業の手軽さで選ぶならば、スプレータイプや撥水ワイパー、ウォッシャー液がオススメです。急な雨などでもその場で施工が行える手軽さが特徴です。下地処理を必要としない商品もあり、気軽に施工可能です。

5章.フロントガラスにおすすめのコーティング剤5選

ここでは、カービューティーアイアイシーがオススメするコーティング剤をご紹介します。

※上記価格は2024年5月現在の価格です。

おすすめするコーテング剤①

おすすめするコーティング剤②

おすすめするコーティング剤③

おすすめするコーティング剤④

おすすめするコーティング剤⑤

当ブログを運営しているカービューティーアイアイシーがおすすめする
自分でできるフロントガラスコーティング剤の購入はこちらから

6章.フロントガラスへのコーティング施工後に長持ちさせる２つのコツ

フロントガラスコーティングの効果を長く実感するには、商品選びや下地処理だけでなく、日頃のお手入れも大切です。

ここでは、コーティングを長持ちさせる2つのコツについて解説していきます。

虫の死骸やフンが付着した場合、可能な限り早急に取り除くようにしましょう。虫の死骸や鳥のフンに含まれるタンパク質、砂、アンモニアなどの成分は、コーティング皮膜や塗装を痛める原因となります。

いきなり乾いたティッシュなどで擦ると、コート皮膜や塗装に傷がつき、撥水性を失ってしまいます。まずは、付着物に水やお湯をかけてふやかし、その後濡れティッシュのようなもので拭き取るようにしましょう。

※上記画像：グラススタイル様より引用

ワイパーによる摩耗を最小限に抑えることでも、撥水効果を長持ちさせらます。おすすめするのが「シリコンワイパー」で、摩擦を軽減することで、ビビり対策にもなります。

シリコンワイパーはフロントガラスと接触する面に、シリオンオイルが配合されている商品のため、ワイパーをかけることで水滴と同時に撥水効果を与えてくれます。

7章.施工店を選ぶ上で大事な3つのポイント

フロントガラスコーティングを依頼できる施工店の特徴を解説しましたが、お店を選ぶ際には以下のポイントを基準にしてみましょう。

・量販店ではなくコーティング専門ショップを選ぶ
・Google口コミで評価が高いショップを選ぶ
・施工実績が豊富なショップを選ぶ

なぜ、このようなポイントを基準にすべきなのか、詳しく解説していきます。

専門店では、豊富な種類のコーティングを取り扱っており、要望に応じた施工ができます。全てのお店が対応しているわけではないものの、雨シミ磨きなどもお願いできます。

また、コーティング以外のオーダーにも柔軟に対応してくれるお店が多く、沢山ある種類の中から提案してくれます。

■カーコーティング
■カーフィルム
■プロテクションフィルム
■デッドニング
※例:当ブログを運営するカービューティーアイアイシーのメニューの一部を転記

Google口コミの内容も重要です。専門店だからといって高い技術が備わっているとは限らないからです。メニューの豊富さやスタッフの態度、施工後の効果など、さまざまな意見を参考にしてみましょう。

コーティングショップを選ぶにあたっては、施工実績が豊富なショップを選ぶようにしましょう。施工経験数が多いほど施工技術が高いと言えるからです。

施工実績に関してはカーショップのホームページなどで紹介されていますので、下地処理の様子や店内の設備などをチェックしてみましょう。

8章.フロントガラスコーティングなら、施工実績豊富なカービューティIICにお任せ

カービューティIICは、千葉県市川市にあるコーティング専門店で、ボディコーティングをメインにフロントガラスコーティングの施工実績も豊富にあります。頑固な雨ジミの除去にも対応しています。

当店では「System X Glass」を採用しております。圧倒的な耐久性と優れた撥水性が特徴でビビりの軽減も可能です。ボディコーティングやカーフィルムのオプションメニューとはなりますが、ぜひ施工をご検討ください。

雨ジミ除去に関しては、4,400円～で依頼できます。※除去のみでの施工は行っていません。

当ブログを運営するカービューティーアイアイシーのご紹介
千葉県,東京都カーコーティングのカービューティーアイアイシー

9章.フロントガラスコーティングの費用はどれくらいかかるのか

この章では、DIYで施工した場合とプロショップでの施工の費用対効果をお伝えします。結論から申し上げますと、プロショップで施工を行った場合のほうが塗りムラも無く効果も長持ちいたします。具体的には以下の表をご覧ください。

上記の表をご覧いただいた通り、効果や持続性を求めるならば専門店での施工がおすすめです。メンテナンス回数を減らしたいという方に最適と言えるでしょう。

また、DIYによる施工はコストを抑えられる一方で、正しい手順で施工をしないと塗りムラや油分が残ってしまい、綺麗な視界を確保できなくなってしまいます。

10章.フロントガラスへのコーティングに関してよくあるQA

最後は、フロントガラスコーティングに関する、よくある質問に答えていきます。

このように、お客様からは効果の持続性と気にされる方が多くいることがわかります。
市販で販売されているコーティング剤でも効果はありますが、施工してからの耐久性を気にされる声もありました。

まとめ

フロントガラスコーティング剤にはフッ素・シリコンの2種類のコーティング剤があることをお伝えしました。耐久性を求めるのであればフッ素コーティングがオススメとなります。

お手軽にコーティングをしたい方はシリコンタイプのコーティングを選ぶようにしましょう。ポイントとしては２つです。

・比較的安価で施工もお手軽にできるタイプで施工をする
・費用はかかってしまうがコーティングのプロに依頼をすれば持続性やメンテナンスが楽になる

上記のポイントを抑えたうえで自分に合ったコーティングを施工することをオススメします。皆様のより良いカーライフのサポートができたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。