無機質のガラスコーティングについて調べているということは、無機質と有機質のコーティングの違いが知りたい!
もしくは、無機質のコーティングって何?と疑問をお持ちなのではないでしょうか?
今回の記事では、無機質のガラスコーティングと有機質のコーティングの違いや特徴をお伝えしていきます。
車のコーティングなら無機質のガラスコーティングの方が耐久性(持続性)や効果効能に優れるのですが、今回の記事ではその理由についても詳しく解説していきます。
大切な愛車のカーコーティング選びの参考にして頂ければ幸いです。
目次
無機質のガラスと有機質コーティングの違いって何?
車のコーティングには無機系溶剤を使用したガラスコーティングと有機系溶剤を使用したカーコーティングの2種類があります。
車のコーティング=ガラスコーティングやカーコーティングと一括りにされがちですが、車のガラスコーティングとは無機系溶剤を使用した製品となります。
一方、有機系のカーコーティングとはワックスやポリマーコーティングなどの樹脂系溶剤を使用したコーティング剤です。
両者はメリット・デメリットが存在するので、まずは詳しく見ていきましょう
無機質のガラスコーティングの特徴
まずは、無機質のガラスコーティングについて特徴(メリット・デメリット)をお伝えしていきます。
無機質のガラスコーティングの
メリット
❶耐薬品性や耐紫外線が高いため持続性が長い
無機質のガラスコーティングは有機質のカーコーティングに比べ、持続性が長いのが特徴の一つです。
その理由は、有機系溶剤は熱や紫外線に弱く、剥がれやすいのですが、無機質のガラスコーティングは塗装面でガラス被膜を形成するコーティング剤のため、紫外線や熱による劣化が極めて低くなり、有機系コーティングに比べ持続性や約5倍ほど高いコーティングとなります。
❷透明で厚い被膜を形成するため光沢に優れる
無機質のガラスコーティングは透明で厚い被膜を形成するコーティングのため塗装面を強固に守ることが可能な製品となります。
厚く硬い被膜で塗装面を覆うことで光沢(輝き)を長期間持続させることが可能となります。
ガラスコーティングも種類によって被膜の厚みが異なるため、しっかりと理解した上でコーティングを選ぶようにしましょう!
❸コーティング被膜が硬いので
細かい擦り傷が入りづらい
上記のように車の塗装面には細かい小傷(スクラッチ傷)が付着してしまいます。中でも濃色車はスクラッチ傷が目立ちやすいため、硬いコーティングを施工することで上記のような傷が入りにくくなります。しかし、全く入らない訳ではありませんので誤解をしないようにしましょう!最近では、付着したスクラッチ傷が熱で消える自己修復タイプのコーティングも販売されています。
熱で傷が自己修復するコーティングの詳しい内容はこちら
❹無機質のコーティング被膜を
形成するため有機系汚れが付着しづらい
無機質のガラスコーティングは最大のメリットは有機系汚れが付着しづらいということです。
有機系の汚れとは、油膜や排気ガス、花粉、黄砂などの汚れです。そして、耐絶縁性効果にも優れるため静電気による埃の付着も軽減させることが可能となります。
また、万が一汚れても水洗いで簡単に汚れが落とせるのも魅力の一つです。
無機質ガラスコーティングの
デメリット
❶コーティングの施工価格が高額
無機質のガラスコーティングのデメリットは何といっても施工費用が高額という事です。
一般的な有機系コーティングは2万~5万程度でコーティングをすることが出来ますが無機質のガラスコーティングは最低でも10万円程の施工費用が要します。
車を長く綺麗に保ちたい方や車を大切にしたいと思う方以外は10万円のコーティングは不向きでしょう。
有機系コーティングのメリット
❶施工が短時間で価格が安価
有機系コーティングメリットは1つです。それは、施工時間が短く、施工費用が安いという事です。
有機系コーティングの寿命は約1年前後となるため施工費用がガラスコーティングに比べ安価となります。
また、施工時間約2~3時間ほどとなるため忙しい方にはメリットの1つと言えるでしょう。
有機系コーティングの
デメリット
❶埃や排気ガスなどの有機系汚れが付着しやすい
有機系コーティング剤は有機系の汚れと相性が良いため付着しやすくなります。
特に排気ガスや花粉の影響で水垢が付着しやすくなり、一度付着すると洗車でゴシゴシ洗わないと取りづらくなるデメリットがあるのです。
青空駐車のように汚れやすいお車にはあまりおすすめ出来ません。
❷熱や紫外線による劣化が激しい
有機溶剤のカーコーティングは熱や紫外線に弱いためコーティングが剥がれたり、傷みやすいのもデメリットの一つです。
炎天下のように塗装面が高温になるとコーティング被膜が溶けてしまったり、剥がれたりしてしまいます。
また、有機系コーティングの被膜が劣化しやすくなり、劣化が起こると光沢が低下してしまい白っぽく白濁してしまう事にもつながります。
❸酸性雨で傷みやすい
熱で傷んだコーティングが雨で流れやすくなります。青空駐車の保管ですと持続性や半年~1年となってしまうでしょう。
❹持続性が短い
デメリットの最後は持続性が低いという事です。無機質のガラスコーティングは最大5年間持続しますが、それに比べると1/10程の耐久性となります。
長期間効果を持続するなら無機質のガラスコーティングを選ぶようにしましょう!
以上が無機質と有機質コーティングのメリット・デメリットでした。
参考になる記事↓
ガラスコーティング6つのメリット,デメリットをプロが暴露
無機質のおすすめガラスコーティング
この章では、無機質のガラスコーティングのおすすめをご紹介させていただきます。
プロショップでコーティングを行う参考にして下さい。
おすすめ3位
クォーツガラスコーティング
無機質のガラスコーティング代表商品はクォーツガラスコーティングです。
このクォーツガラスコーティングは吹付スプレーにてコーティングを施すため隅々までコーティングを施工することが可能となります。
また、クォーツガラスコーティングはコーティングの成分で最も効果の高いと言われるポリシラザンを使用しているため、紫外線や熱による劣化が極めて低いのが特徴の一つです。
2000年に商品化され20年以上のロングセラー商品はクォーツガラスコーティングなのです。
特徴❶ 親水被膜でシミがつきづらい
クォーツガラスコーティングは親水タイプ(しんすい)のコーティングとなります。
親水コーティングは塗装面に付着した水滴が馴染みやすいため水シミがつきづらいコーティングとなります。
コーティングの水弾きは主に3種類ありますが、その中で最もシミがつきづらいのが親水タイプです。
特徴❷ 自浄性に優れる
クォーツガラスコーティングは親水被膜のため、まとまった雨が降ることで汚れが比較的流れ落ちやすいくなります。
雨が降る前は汚れていた塗装面も雨が降ることで汚れが流れ落ちてくれるため洗車の頻度が減らせる特徴が得られます。
特徴❸ 耐熱温度1100℃
無機質のクォーツは耐熱温度が非常に高いため熱で自然劣化することはありません。
青空駐車の塗装面も強固に塗装を守り、美しい状態を持続させる製品です。
ガラスコーティングの耐熱性実証動画
クォーツガラスコーティングについてもっと詳しく見るならこちら
次は無機質のコーティングってどれくらい持つの?そんな疑問にお答えしていきます。
おすすめ2位
セラミックプロ9H
CeramicPro9Hのコーティングはセラミックスを配合した特殊コーティングです。
ガラスコーティングの次世代商品として開発されたのがセラミックコーティングです。
このセラミックコーティングは硬度、膜厚、持続性、防汚性効果、耐薬品性、すべてにおいて圧倒的な効果を発揮します。
また、CeramicPro9Hはボディ以外にもホイールや幌、窓ガラスなど様々な箇所に施工できる専用コーティングを開発しておりどれも驚きの持続性と効果を発揮します。
関連動画:CeramicPro9Hの驚きの効果
おすすめ1位
ファインラボコーティング
おすすめコーティングの第1位はファインラボコーティングです。
このコーティングは自己修復性能を実現した新次元のコーティングシステムとなります。
塗装面に細かい傷が付着した際に熱が(50℃以上)加わると傷が消える特殊コーティングです。
今までのコーティングは硬い商品を施工して出来るだけ傷をつけづらくするという概念でした。
しかし、その常識を覆したのがファインラボコーティングです。
関連動画:ファインラボコーティングの傷が消える
以上、おすすめベスト3位でした。
次の章では、無機質のガラスコーティングがどれくらい持続するのかを見ていきたいと思います。
無機系コーティングと有機系コーティングの費用
価格相場 | |
無機系コーティング | 5万~10万 |
有機系コーティング | 1万~5万 |
上記のコーティングはあくまで、価格相場であり、施工するショップによって価格は異なりますのでショップのホームページを参考に価格を調べるようにしましょう。
無機質のガラスコーティングの持続性とは
無機質のガラスコーティングを行うと持続性や平均で5年となります。
この平均で5年というのは理由があり、駐車環境によって異なるのです。屋内駐車の車両は酸性雨による劣化が起こりづらいため青空駐車よりも長く持ちます。
しかし、青空駐車は酸性雨による劣化や花粉や黄砂などの影響でダメージが加わってしまうのです。
無機質のガラスコーティング持続性
・屋内駐車の場合 10年以上
・青空駐車の場合 5年前後
このようにコーティングは駐車環境によっても持ちが変わるのです。
5年保証と5年耐久の違い
コーティングをする際に5年保証や5年耐久といった表記をよく目にします。
この5年保証と5年耐久は意味合いが全く違うので少し見てみましょう!
5年保証
5年保証とは、その間に事故やいたずらに合った場合にコーティングの保証期間内であれば相手方さんにコーティング代金の一部を請求することが出来る制度です。
車両保険や対物保険を使用して修理したパーツのコーティング代金を保険会社が保証してくれる制度を〇年保証というのです。
5年耐久
5年耐久とは、コーティングメーカーが表記しているもので、5年持つという事です。
しかし、誤解されがちなのですが、5年間何もしなくて5年持つという認識は誤りです。
コーティング施工後5年間何もしなくてもコーティング被膜自体は存在していますが、汚れが固着したり、施工直後のような光沢や撥水性能が持続するわけではありません。
5年耐久のコーティングをした後でもコーティングメンテナンスを行うことでより長い期間コーティングを保たせることが出来るのです。
無機質のコーティングに関する疑問(Q&A)
無機質ですか?
どれくらいで硬化しますか?
コーティングを依頼する際には、焼き付け乾燥が出来るショップに依頼するようにしましょう!
本当に5年持つの?
すると効果は向上しますか?
2度目に塗るまでの乾燥時間は接触乾燥の2時間を必ずおくようにしましょう。可能であれば、初期乾燥される24時間以上経過した後に2度目を塗布することで、多重層被膜を形成し効果を向上させることが出来るのです。
まとめ
今回の記事では有機系コーティングと無機系コーティングの違いをお伝えさせていただきます。
無機系コーティングと有機系コーティングの大きな違いは持続性です。
有機系コーティングは熱や紫外線に弱く半年~1年で剥がれてしまいますが、無機系コーティングなら5年間強固に塗装を守り、紫外線による色あせや熱による腐食を大幅に軽減させることが出来るのです。
もし、有機系コーティングと無機系コーティングのどちからで迷われているなら施工費用は高いですが、無機系コーティングを依頼するようにしましょう!
この記事を読んだ方の愛車がいつまでも美しく維持できることを願っております。