車のコーティングを施工する中で、セラミックコーティングを気になってこのページを見ているのではないでしょうか?
セラミックコーティングは現在販売されているコーティングの中で最も優れたコーティングとなります。従来のコーティングと比べ、セラミックコーティングの効果で優れる点はコーティング被膜が固いため塗装面に傷が入りづらくなる効果や、耐薬品性能に優れるため、酸性やアルカリ性物質からの劣化に強く、2倍ほどの持続性を実現しました。
今回の記事ではセラミックコーティングのメリット、デメリットを解説すると同時に、従来のコーティングとの違いを徹底解説して参ります。この記事を読んでコーティング選びの参考にして頂ければ幸いです。運営元:千葉県カーコーティング専門店のIIC
目次
1章 セラミックコーティングとは
セラミックコーティングは、金属や酸素、窒素、炭素の化合物を主成分にしたガラスコーティングです。従来のガラスコーティングは耐擦り性能や耐薬品性能が低いため持続性が低い点がデメリットでした。しかし、セラミックコーティングは耐薬品性能が非常に強く、薬品でコーティング被膜が剥がれることはありません。その為、酸性雨や融雪剤などの影響を受けづらいため、長期間コーティング被膜が持続します。また、コーティング被膜を重ね塗りすることが可能なため、コーティング被膜を硬く丈夫にすることが可能となります。丈夫なコーティング被膜は摩耗による細かい傷の付着を軽減させることが可能な商品です。
セラミックコーティングとガラスコーティングどっちがいい
セラミックコーティングとガラスコーティングはプロの視点からお伝えするとセラミックコーティングの方が良いです。
理由は下記の耐薬品性能、光沢、耐スクラッチ性能の観点でセラミックコーティングの方が効果効能に優れます。
セラミックコーティング | ガラスコーティング | |
耐薬品性能 | 耐アルカリ性、耐酸性に優れ、コーティング被膜が薬品で劣化しにくいため、酸性雨や融雪剤などから塗装を強固に守る | セラミックコーティングに比べ、酸性、アルカリ性による劣化が起こりやすい |
光沢(被膜の厚み) | 従来のコーティングに比べ3~10倍の厚みを形成するため光沢二優れる | セラミックに比べコーティング被膜が薄いため光沢が悪い(コーティング被膜の厚み0.3~1μ) |
耐スクラッチ性能 | コーティング被膜が非常に硬いため傷が入りづらい | セラミックコーティングに比べ細かい傷が入りやすい |
上記のようにガラスに比べセラミックの方が効果効能が高いためコーティングを施工するならセラミックコーティングを選ぶようにしましょう。
セラミックコーティングとガラスコーティングの違いを詳しくみるならこちらの記事をご覧ください。
2章 セラミックコーティングの効果ってなに?
2章では、セラミックコーティングの効果についてお伝えしていきます。今回お伝えする効果は①コーティング被膜が固いため傷が入りづらい②耐薬品性能に優れるため、酸性雨や融雪剤などの影響を受けにくい③コーティング被膜に付着した小傷が復元する④多重層化による光沢が向上する⑤持続性が高いです。1項目ごとに詳しく見ていきましょう!
・コーティング被膜が固いため傷が入りづらい
セラミックコーティングの最大の特徴はコーティング被膜が固いということです。コーティング被膜が固いことで、洗車時などの摩耗によるスクラッチ傷(微細な小傷)の付着を軽減させることが可能となります。
車の塗装面の硬さは鉛筆硬度で例えると2~4Hとなります。しかし、セラミックコーティングを1層塗り込むことで1H強度が増します。その為、4Hの塗装面に5層コーティングを施工することで鉛筆硬度9Hに匹敵する硬度となるため、洗車時の摩耗で傷が入りづらくなるのです。セラミックコーティングは被膜が固く、傷が入りづらいため濃色車のように傷が目立つ車両に最適なコーティングとなります。
セラミックコーティングの耐擦り性能の検証動画
・耐薬品性能に優れるため、酸性雨や融雪剤などの影響を受けにくい
2つ目の効果は耐薬品性能に優れるため、酸性雨や融雪剤の影響を受けにくいという点です。従来のコーティングでは、酸性雨や融雪剤などのアルカリ物質に弱いため、塗装面の劣化を完璧に保護することは出来ませんでした。しかし、セラミックコーティングは下記の動画のように耐酸性,耐アルカリ性に強いため、コーティング被膜が劣化せず、塗装面の変色などの劣化を極限まで抑えることに成功しました。セラミックコーティングは、青空駐車の車両のように劣化しやすいお車に最適なコーティングです。
セラミックコーティングによる耐薬品性の実証動画
GLOSSY様 YouTube動画引用
・コーティング被膜に付着した小傷が復元する
3つ目の効果は、一部のセラミックコーティングには、コーティング被膜に付着した微細な傷が復元する効果が得られます。どんなに硬いコーティングを施工しても全く傷が入らない訳ではありません。しかし、傷が復元する効果が得られるセラミックコーティングは、塗装面に付着した微細な小傷が熱で自己修復し傷が消えるため、長期間愛車の光沢、輝きを持続することが可能となります。
自己修復機能を兼ね備えたセラミックコーティングの動画を見る
・多重層化による光沢(輝き)が向上する
4つ目の効果は多重層化による光沢が増すという点です。従来のガラスコーティング被膜は、コーティング被膜の厚みが0.3μとなります。しかし、セラミックコーティングは1層あたり2μの厚みを形成します。コーティング被膜の厚みが厚ければ厚いほど、光沢が増します。4層塗り重ねることで、被膜の厚みは約8μとなるためその分、光沢が向上するのです。
・持続性が高い
最後の効果は耐薬品性能および、耐スクラッチ性能が高いため、自然劣化しにくくコーティング被膜が長持ちします。従来のコーティングは持続性が約3年となりますが、セラミックコーティングは5年となりますのでコーティング被膜が長持ちするのです。
以上、5つがセラミックコーティングの効果でした。しかし、効果(メリット)だけでなく、デメリットも存在します。次の章では、デメリットについて見ていきましょう。
3章 セラミックコーティングのデメリット
2章では、セラミックコーティングの効果について見て参りました。3章では、セラミックコーティングのデメリットについて見ていきましょう。
セラミックコーティングのデメリット
①施工費用が高額
②全く傷やシミがつかない訳ではない
③多重層化によるコーティングムラが発生しやすい
となります。それでは、1項目ごとに見ていきましょう。
・施工費用が高額
まず、1つ目のデメリットはセラミックコーティングを施工する費用が高額という点です。プリウスサイズの施工費用は1.5~2倍ほどの施工費用が掛かります。
施工費用の参考価格
・ガラスコーティング 8~10万
・セラミックコーティング15~30万
上記価格は、セラミックコーティングを施工する際、重ね塗りをするかどうかで金額は変わってしまいますので参考価格としてご理解頂ければと思います。
上記のようにガラスコーティングに比べ1.5~2倍ほど、施工費用が高額となりますが、持続性や効果効能に優れるため長期間愛車を美しく保ちたいとお考えなら決して高くはないと言えます。
・全く傷やシミが付かない訳ではない
2つ目のデメリットは、硬いセラミックコーティングを施工しても傷が入らない訳ではありません。セラミックは硬いから洗車機に入れても傷がつかないと認識されている方がいますが、セラミックコーティングを施工しても洗車機に入れたら傷が付着してしまいます。塗装面に付着している砂利などの異物によって塗装面に細かい傷がついてしまうので、全く傷がつかないという認識を持つのは避けましょう!
・多重層化によるコーティングムラが発生しやすい
最後のデメリットは多重層化することでコーティングの拭き残しなどのムラが発生しやすい点です。施工する技術者の技術力が低いと厚い被膜を形成するセラミックコーティングはムラが発生してしまいます。施工実績が豊富なコーティングショップに依頼することがコーティングムラなどのトラブルを避ける結果になりますので慎重にコーティングショップを選びましょう。
以上、3つのデメリットについてお伝えさせていただきました。次の章ではセラミックコーティングの費用相場についてお伝えしていきます。
4章 セラミックコーティングの費用相場
4章では、セラミックコーティングの費用相場をお伝えしていきます。セラミックコーティングは施工する商品によって価格は異なりますので費用相場としてお伝えします。
また、セラミックコーティングを施工する車のサイズや新車、中古車かでも金額は変わってきますので下記参考価格をご覧ください。
新車 | 中古車 | |
セラミック1層コーティング | 10~15万 | 15~20万 |
セラミック2層コーティング | 15~20万 | 20~30万 |
セラミック4層コーティング | 20~30万 | 25~35万 |
セラミック自己修復型コーティング | 20~30万 | 25~35万 |
上記のように施工するコーティングの塗り重ね回数や新車、中古車かによっても価格は異なりますが、約30万くらいの相場だと考えておくとよいでしょう。
また、セラミックコーティングは重ね塗りすればするほど効果効能が高くなりますので2~4層ほどのコーティングがおすすめとなります。
車のコーティングの価格相場を調べる上で参考になる記事
車コーティングの価格はどれくらい?価格が異なる理由をプロが暴露
車コーティングの価格相場とコーティングで得する3つのポイント
5章 人気のセラミックコーティング
近年、セラミックコーティングは様々な商品が販売されております。その中で最も人気の商品をご案内します。
①傷が自己修復するファンラボコーティング
②被膜硬度が固いセラミックプロ9H
上記、2項目の商品をご紹介して参ります。
・ファインラボコーティングシリーズ
ファンラボコーティングはコーティング被膜に付着した微細な小傷が熱で自己修復する特殊機能が得られるコーティングとなります。被膜の厚みも従来のコーティングと比べ10~30倍ほどの厚みを形成するため輝き(光沢)にも優れる商品です。
ファインラボヒールプラスの特徴
・50℃の熱を加えることによって自己修復性能を発揮
・高い自己修復性能
・10~12ミクロンもの膜厚。
・セラミック含有率50%
・STEP1(2液性)+STEP2(2液性)+STEP3+TOP COATの計6液/4層構造。
・より深い艶と高い透明性
・優れれた疎水性能
・優れた耐薬品性能
・7年耐久ファインラボヒールライトの特徴
・50℃の熱を加えることによって自己修復性能を発揮
・HEAL PLUS と比較して約60%の自己修復性能
・3~4ミクロンの膜厚
・セラミック含有率50%
・メイン層(HEAL LITE層)+TOP COATの2層構造
・優れた艶と透明性
・優れた疎水性能
・優れた耐薬品性能
・5年耐久
ファインラボヒールプラスの紹介動画
ファインラボヒールライトの紹介動画
上記、動画のようにコーティング被膜に付着した微細な小傷が熱を加えることで、傷が自己修復する機能が得られます。
その為、濃色車のような傷が目立ちやすい車両におすすめのコーティングシステムとなります。
セラミックプロ9H
セラミックプロ9Hのコーティングは最も硬い被膜(被膜硬度9H)が
セラミックプロ9Hの耐久性動画を見る
以上、2つの商品をご案内させていただきました。セラミックコーティングなら従来のガラスコーティングと異なりあらゆる外的ダメージから塗装面を強固に守ることが可能となります。それでは、最後にセラミックコーティングで注意すべきことをお伝えします。
セラミックコーティングの代表的な商品2選
ファインラボコーティングは傷が消える特殊なコーティング
セラミックプロ9Hの効果と評判|CeramicPro9Hが選ばれる理由
6章 セラミックコーティングで注意すべき3つのこと
セラミックコーティングで注意すべき3つのことをご案内します。
・多重層化しても全く傷が入らない訳ではない
1つ目の注意点は多重層化しても全く傷が入らない訳ではないということです。どんなに硬いコーティングを施工しても、塗装面に付着する砂利や鉄粉の方が硬度が高いため、それらの異物で塗装面を引っかいてしまうと傷がついてしまいます。また、洗車機も同様で塗装面に摩擦が加わることで、徐々に細かいスクラッチ傷がついてしまいます。
セラミックコーティングを施工すれば、傷がつかないと思ってコーティングを施工してしまうと、なんだ傷つくじゃん!と後悔することになりますので、予め傷がつくという認識を持っておきましょう!
※現在、傷が全くつかないコーティングは存在しません。
・シミや汚れを放置すると傷むので洗車をマメに行う
2つ目の注意事項はシミや汚れが付着したまま放置するとシミが付着したり、ウォータースポットと言われる水シミが付着するのでマメに洗うようにしましょう。
セラミックコーティングはガラスコーティングに比べシミが付きづらい商品となりますが、酸性雨のシミを長期間放置したり、水道水をかけたまま放置すると必ずシミが付着します。愛車を長く綺麗に保たせるためにマメに洗車するようにしましょう。
・セラミックコーティングを施工後もメンテナンスは必要
最後の注意点はコーティング施工後でもメンテナンスを行う必要があります。車のコーティングは塗装面の美観や色あせ、変色、酸化を抑えるために開発された商品です。いわゆる塗装面を守るための犠牲被膜となり、犠牲被膜が汚れた状態で放置しているとコーティング被膜にダメージを与えていきます。ガレージ駐車など汚れがほとんど付着しない場合はノーメンテナンスでも長期間きれいな状態を保てますが、青空駐車のように酸性雨や鳥ふん、黄砂、花粉、排気ガス、虫の死骸、木の実、樹液など様々な汚れが付着してしまいます。
セラミックコーティングの被膜を長く保たせるためにも1年に1度はメンテナンスを行い常にコーティング被膜が綺麗な状態に保たせてあげましょう。
セラミックコーティング後のメンテナンスや注意点で参考になる記事
車にスクラッチ傷がつく原因とキズをつけないための3つのポイント
洗車のプロに聞いた洗車の仕方や道具選びなどを徹底的に暴露
ガラスコーティングメンテナンスのやり方,注意点5つをプロが解説
7章 セラミックコーティングでよく頂く質問
セラミックコーティングでよく頂く質問をまとめましたので参考にして下さい。
セラミックコーティングを重ね塗りすることで硬度が高くなるとありますが意味がない?
セラミックコーティングを重ね塗りすることで硬度が高くなっても意味がないという記事をネットで見かけたりします。これは完全に間違いです。車の塗装は元々2~4Hほどの硬度しかありません。その上にセラミックコーティング(9Hの硬度)を載せても1μ(ミクロン)ほどの厚みにしかならないため、セラミックコーティングを1層施工しても9Hmの硬度になる訳ではありません。1層追加するごとに1H硬くなるイメージをして頂けたらと思います。もし、5層コートを施工することで、塗装面の硬度(4H)+セラミック5層の硬度(5H)の硬さとなり、傷が入りづらくなります。
しかし、全く傷が入らない訳ではないので、どこまでこだわるかはご予算と相談した方が良いでしょう。
セラミックコーティングは安すぎるとかえってよくないですか?
はい。安すぎるとよくないケースは多いです。というのも、コーティング費用が安いということは、コーティングの中に含まれるセラミック含有率が少ない可能性があります。今回紹介したファインラボシリーズのコーティングはセラミック含有率が40%と非常に高いですが、含有率1%のコーティングとでは、コーティングの強さが全く変わってしまいます。セラミックコーティングを施工するなら、取扱いショップが多いコーティング剤を選んだ方が良いでしょう。取扱いショップが多い=よいコーティングのケースが多いです。
セラミックコーティング施工後に自分でコーティングを上塗りしても大丈夫?
セラミックコーティング施工後に自分でスプレータイプのコーティング剤を使用しても問題はありません。セラミックコーティングを保護する犠牲被膜として塗布してあげることで、セラミックコーティングの被膜を守ってあげることが可能となります。しかし、注意して頂きたいのは、セラミックコーティングの被膜の上に、余計な被膜を形成してしまうと、セラミック被膜が新たなコーティング被膜で蓋をしてしまうことになるので、防汚性効果や耐シミ性能等が変わってしまう恐れがあるので注意しましょう。
まとめ
今回の記事では、セラミックコーティングについて解説してきました。セラミックコーティングとは、金属や酸素、窒素、炭素の化合物を主成分にしたカーコーティングです。従来のガラスコーティングと比べ耐薬品性能や耐紫外線性、耐スクラッチ性に優れる製品で、効果効能が高いとされています。
また、セラミック被膜を重ね塗りすることで硬度を高めることが可能となり、細かい傷が付着しづらくなったり、光沢が向上するというメリットが得られます。しかし、いくらコーティング被膜を重ねても全く傷が入らない訳ではないので認識を間違えないように注意しましょう。
実際にセラミックコーティングを施工した後は、コーティング被膜が全く痛まない訳ではないので、しっかりとお手入れ(洗車やメンテナンス)を行いコーティング被膜を常に綺麗な状態に保たせるようにしましょう。今回の記事を読んで、車のコーティング選びの参考にして頂ければ幸いです。
実際にコーティングを施工しよと決めた方は下記の記事をご覧ください。最後までお読み頂きありがとうございました。
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