近年車のコーティングを上で、セラミックコーティングを検討している方が多いのではないでしょうか。しかし、一般的なコーティングと何が違うのか分からない方も多いと思います。
セラミックコーティングは現在販売されているカーコーティングの中で最も効果が高い商品とさせれております。基本的な違いは寿命が長く、光沢や耐薬品性、耐擦性能などに優れた利点があります。しかし、費用相場が通常のカーコーティングに比べ1.2~1.5倍ほど高額になってしまうという点があります。当記事では、セラミックコーティングの費用相場や特徴、効果、メリット・デメリットをプロの観点から詳しく解説させていただきます。
目次
セラミックコーティングとは
セラミックコーティングは、金属や酸素、窒素、炭素の化合物を主成分にしたガラスコーティングです。従来のガラスコーティングは耐擦り性能や耐薬品性能が低いため持続性が低い点がデメリットでした。しかし、セラミックコーティングは耐薬品性能が非常に強く、薬品でコーティング被膜が剥がれることはありません。その為、酸性雨や融雪剤などの影響を受けづらいため、長期間コーティング被膜が持続します。また、耐擦性能が高いため細かい傷が塗装面に傷がつきづらいという特徴もあります。
セラミックコーティングと
ガラスコーティング違い
セラミックコーティングとガラスコーティングの違いは主に以下の通りとなります。
セラミックコーティング | ガラスコーティング | |
耐薬品性能 | 高い | 低い |
光沢(被膜の厚み) | 最大22μ(ミクロン) | 約0.3~1μ(ミクロン) |
耐擦性能 | 高い | 中 |
寿命 | 5~10年 | 1~5年 |
費用相場 | 約15万~30万円 | 約5万~15万 |
上記のようにセラミックコーティングはガラスコーティングより高い性能を発揮します。詳しくは以下のページをご覧ください。
参考になる記事↓
セラミックコーティングとガラスコーティングの違い
セラミックコーティングの
メリット・デメリット
セラミックコーティングには5つのメリットが得られます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
セラミックコーティングのメリット
細かい傷が付きづらい
セラミックコーティングの最大のメリットはコーティング被膜が固いということです。硬いコーティング被膜を形成することで、普段のお手入れや洗車などで塗装面に細かい傷が付着しづらいというメリットがあり、長期的に愛車の光沢を持続させることが可能となります。
検証動画:セラミックコーティングの耐擦り性能
耐薬品性に優れるため劣化しにくい
2つ目のメリットは耐薬品性に優れるため劣化しづらいというメリットが得られます。以下動画は酸性溶剤を塗装面に付着させて劣化の進行を検証した動画となります。通常のカーコーティングは耐薬品性が低いため、酸性雨や花粉、黄砂などの有害物質によりコーティング被膜が劣化してしまいます。一方、セラミックコーティングは塗装面を腐食させる有害物質から塗装面を強固に守るといったメリットが得られます。
実証動画:セラミックコーティングによる耐薬品性
※GLOSSY様 YouTube動画引用
光沢(輝き)がよい
セラミックコーティングは従来のカーコーティングに比べ厚い被膜を形成するため光沢(輝き)が厚いといったメリットが得られます。セラミックコーティングは最大22μの厚みを形成します。従来のコーティングに比べ約22倍の厚みを形成するため圧倒的な輝きを実現します。
寿命が長い
セラミックコーティングは耐薬品性や耐擦り性能が高いため寿命が5~10年と長期間持続するといったメリットが得られます。従来のコーティングは1~5年間の持続となるため2倍以上の耐久性を誇ります。
以上、5つがセラミックコーティングの効果でした。次はデメリットについてご紹介していきます。
セラミックコーティングの
デメリット
続いてはセラミックコーティングのデメリットについてご紹介していきます。
施工費用が高額
セラミックコーティングは通常のガラスコーティングに比べ施工費用が高額となります。従来のカーコーティングは5~15万円で施工が可能となりますが、セラミックコーティングは15万~30万円と高額な施工費用が発生してしまいます。
施工費用相場
・ガラスコーティング 8~10万
・セラミックコーティング15~30万
セラミックコーティングの費用相場
セラミックコーティングの費用相場をお伝えしていきます。
セラミックコーティングを施工する車のサイズや新車、中古車かでも金額は変わってきますので下記参考価格をご覧ください。
新車 | 中古車 | |
SSサイズ | 15~20万円 | 20~25万円 |
Sサイズ | 18~23万円 | 23~28万円 |
Mサイズ | 20~25万円 | 25~30万円 |
Lサイズ | 23~28万円 | 28~33万円 |
LLサイズ | 25~30万円 | 30~35万円 |
上記がセラミックコーティングを施工する上での費用相場となります。
※上記はコーティング専門店の費用相場となります。
※上記、サイズは車体の全長、幅、高さを計測して算出されます。
例:ミライース(SSサイズ)、タント(Sサイズ)、プリウス(Mサイズ)、クラウン(Lサイズ)、アルファード(LLサイズ)
調べる上で参考になる記事
おすすめのセラミックコーティング5選
コーティングプロショップがおすすめするセラミックコーティング5選をご紹介します。
SystemXコーティング
航空機・船舶を保護する強度
紫外線、塩水、摩擦、排ガス、極端な温度差など、地上では比較にならない厳しい環境で航空機や船舶のボディを保護しています。最高被膜硬度 9H
コーティング剤の中で最高硬度のコーティング被膜を形成し、高い耐擦り性能で傷がつきにくくなります。最大22倍の厚みをもつ被膜
従来のセラミックコーティングは平均で厚みが1μ程度ですが、systemXは最大22μの厚みを持たせられます。
SystemXの施工認定店は以下のページからご確認ください。
SystemX施工認定店一覧
ファインラボコーティングシリーズ
EYNLABは15年以上も前に世界初のセラミック皮膜で塗装を保護する車両塗装保護用ガラスコーティングの開発に成功。以降、アメリカにおいて有名な他社ブランドの『セラミック』と『ガラス』コーティング剤のOEM商品の製造を行ってきました。それらの経験を元に日々研究を重ね、理想としてきた全く新しい自己修復セラミックテクノロジーを開発。自社ブランド製品「FEYNLAB COATING SYSTEM」として発表しました。
上記、動画のようにコーティング被膜に付着した微細な小傷が熱を加えることで、傷が自己修復する機能が得られます。
その為、濃色車のような傷が目立ちやすい車両におすすめのコーティングシステムとなります。
セラミックプロ9H
セラミックプロ9Hのコーティングは最も硬い被膜(被膜硬度9H)が特徴で、これは表面に極めて強固な防御層を形成します。この硬度9Hは鉱物モース硬度スケールに基づいており、一般的な塗装よりも圧倒的に耐傷性が高いことを示しています。
以上、2つの商品をご案内させていただきました。セラミックコーティングなら従来のガラスコーティングと異なりあらゆる外的ダメージから塗装面を強固に守ることが可能となります。それでは、最後にセラミックコーティングで注意すべきことをお伝えします。
セラミックコーティングの代表的な商品2選
ファインラボコーティングは傷が消える特殊なコーティング
セラミックプロ9Hの効果と評判|CeramicPro9Hが選ばれる理由
6章 セラミックコーティングで注意すべき3つのこと
セラミックコーティングで注意すべき3つのことをご案内します。
多重層化しても全く傷が
入らない訳ではない
1つ目の注意点は多重層化しても全く傷が入らない訳ではないということです。どんなに硬いコーティングを施工しても、塗装面に付着する砂利や鉄粉の方が硬度が高いため、それらの異物で塗装面を引っかいてしまうと傷がついてしまいます。また、洗車機も同様で塗装面に摩擦が加わることで、徐々に細かいスクラッチ傷がついてしまいます。
セラミックコーティングを施工すれば、傷がつかないと思ってコーティングを施工してしまうと、なんだ傷つくじゃん!と後悔することになりますので、予め傷がつくという認識を持っておきましょう!
※現在、傷が全くつかないコーティングは存在しません。
シミや汚れを放置すると
傷むので洗車をマメに行う
2つ目の注意事項はシミや汚れが付着したまま放置するとシミが付着したり、ウォータースポットと言われる水シミが付着するのでマメに洗うようにしましょう。
セラミックコーティングはガラスコーティングに比べシミが付きづらい商品となりますが、酸性雨のシミを長期間放置したり、水道水をかけたまま放置すると必ずシミが付着します。愛車を長く綺麗に保たせるためにマメに洗車するようにしましょう。
セラミックコーティングを
施工後もメンテナンスは必要
最後の注意点はコーティング施工後でもメンテナンスを行う必要があります。車のコーティングは塗装面の美観や色あせ、変色、酸化を抑えるために開発された商品です。いわゆる塗装面を守るための犠牲被膜となり、犠牲被膜が汚れた状態で放置しているとコーティング被膜にダメージを与えていきます。ガレージ駐車など汚れがほとんど付着しない場合はノーメンテナンスでも長期間きれいな状態を保てますが、青空駐車のように酸性雨や鳥ふん、黄砂、花粉、排気ガス、虫の死骸、木の実、樹液など様々な汚れが付着してしまいます。
セラミックコーティングの被膜を長く保たせるためにも1年に1度はメンテナンスを行い常にコーティング被膜が綺麗な状態に保たせてあげましょう。
セラミックコーティング後のメンテナンスや
注意点で参考になる記事
車にスクラッチ傷がつく原因とキズをつけないための3つのポイント
洗車のプロに聞いた洗車の仕方や道具選びなどを徹底的に暴露
ガラスコーティングメンテナンスのやり方,注意点5つをプロが解説
7章 セラミックコーティングでよく頂く質問
セラミックコーティングでよく頂く質問をまとめましたので参考にして下さい。
セラミックコーティングを重ね塗りすることで硬度が高くなるとありますが意味がない?
セラミックコーティングを重ね塗りすることで硬度が高くなっても意味がないという記事をネットで見かけたりします。これは完全に間違いです。車の塗装は元々2~4Hほどの硬度しかありません。その上にセラミックコーティング(9Hの硬度)を載せても1μ(ミクロン)ほどの厚みにしかならないため、セラミックコーティングを1層施工しても9Hmの硬度になる訳ではありません。1層追加するごとに1H硬くなるイメージをして頂けたらと思います。もし、5層コートを施工することで、塗装面の硬度(4H)+セラミック5層の硬度(5H)の硬さとなり、傷が入りづらくなります。
しかし、全く傷が入らない訳ではないので、どこまでこだわるかはご予算と相談した方が良いでしょう。
セラミックコーティングは安すぎるとかえってよくないですか?
はい。安すぎるとよくないケースは多いです。というのも、コーティング費用が安いということは、コーティングの中に含まれるセラミック含有率が少ない可能性があります。今回紹介したファインラボシリーズのコーティングはセラミック含有率が40%と非常に高いですが、含有率1%のコーティングとでは、コーティングの強さが全く変わってしまいます。セラミックコーティングを施工するなら、取扱いショップが多いコーティング剤を選んだ方が良いでしょう。取扱いショップが多い=よいコーティングのケースが多いです。
セラミックコーティング施工後に自分でコーティングを上塗りしても大丈夫?
セラミックコーティング施工後に自分でスプレータイプのコーティング剤を使用しても問題はありません。セラミックコーティングを保護する犠牲被膜として塗布してあげることで、セラミックコーティングの被膜を守ってあげることが可能となります。しかし、注意して頂きたいのは、セラミックコーティングの被膜の上に、余計な被膜を形成してしまうと、セラミック被膜が新たなコーティング被膜で蓋をしてしまうことになるので、防汚性効果や耐シミ性能等が変わってしまう恐れがあるので注意しましょう。
まとめ
今回の記事では、セラミックコーティングについて解説してきました。セラミックコーティングとは、金属や酸素、窒素、炭素の化合物を主成分にしたカーコーティングです。従来のガラスコーティングと比べ耐薬品性能や耐紫外線性、耐スクラッチ性に優れる製品で、効果効能が高いとされています。
また、セラミック被膜を重ね塗りすることで硬度を高めることが可能となり、細かい傷が付着しづらくなったり、光沢が向上するというメリットが得られます。しかし、いくらコーティング被膜を重ねても全く傷が入らない訳ではないので認識を間違えないように注意しましょう。
実際にセラミックコーティングを施工した後は、コーティング被膜が全く痛まない訳ではないので、しっかりとお手入れ(洗車やメンテナンス)を行いコーティング被膜を常に綺麗な状態に保たせるようにしましょう。今回の記事を読んで、車のコーティング選びの参考にして頂ければ幸いです。
実際にコーティングを施工しよと決めた方は下記の記事をご覧ください。最後までお読み頂きありがとうございました。
優良コーティング専門店9選,口コミ評判の高いショップ【全国版】