フロントガラスコーティングは油膜が付着しづらくなったり、撥水加工により視界が良好になるため車が好きな方の大半は窓ガラスへコーティングを施工しています。
しかし、フロントガラスコーティングを自分でやろうと思っているけどやり方が分からない。上手に施工したいと思っている方にコーティングプロ職人歴15年の著者が車の窓ガラスコーティングの施工方法について詳しく解説していきます。
自分で上手にコーティングを行い愛車の輝きを持続させて頂ければと思います。
目次
フッ素ガラスコーティングの手順
フロントガラスコーティングの施工方法は大きく分けて3項目となります。
①下地処理
②コーティングの塗布
③乾燥となります。
この作業で最も重要なことは下地処理と乾燥となります。
下地処理がしっかりとされていないとコーティングの密着性が低下してしまうため、持続性が低くなってしまいます。
また、乾燥をしっかりと行わないことにより、コーティングの持続性が低下したり、撥水性能が低下してしまいます。
コーティング本来の性能を発揮させる観点で、コーティング前の下地処理とコーティング後の乾燥を行うようにしましょう!
コーティング前の下地処理
車の窓ガラスには汚れが付着してしまい油膜やシミが付着してしまいます。
このシミや油膜がガラス面に付着しているとコーティングの密着性を低下させてしまうので注意しましょう!
ガラス面に油膜が付着しているガラスは水拭きなどでガラスを拭いた際に汚れが浮かび上がってきます。
この状態ではコーティングがうまく定着しないため、ガラスコンパウンドを使用して油膜を落とすようにしましょう。
フッ素ガラスコーティングの塗布
ガラス面が綺麗になったらコーティングを塗布していきます。
この時に注意していただきたいことはガラスに湿気が残った状態でコーティングを塗布してしまうとコーティングが薄まりコーティング被膜の定着を悪くさせます。
しっかりと乾かした状態で行うようにしましょう!
下記、施工前のガラス面の乾燥は水気を取り除いた後の乾燥時間となります。
夏場:30分
冬場:1~2時間
フッ素ガラスコーティング
施工後の乾燥
窓ガラスにコーティングを施工した後はしっかりと乾燥をさせましょう!
フッ素タイプのコーティング剤は施工後24時間は水気に触れないようにしましょう!
理想では、コーティング施工後48時間は水気に触れないことが好ましくなります。
どうしても水気に触れてしまう場合はガラス面をしっかり温め乾燥を促進させます。
エアコンのデフロスターなどを利用してガラス面を高温に温めると乾燥が早まります。
そして、重要なことは、窓ガラスコーティングが乾燥するのに必要な条件は気温が15℃以上あることが理想となります。
気温が15℃以下では乾燥が遅くなる点と、乾燥不足による撥水性能の低下につながりますのでしっかりと乾燥を行うようにしましょう!
フッ素ガラスコーティングに使用する道具
フロントガラスコーティングに使用する道具は下記のものとなります。
①ガラス研磨剤
窓ガラスに付着した油膜やシミ(ウロコ)を取り除くための研磨剤
②研磨用スポンジ
ガラス研磨剤を使用する際に手磨きを行う際のスポンジ
③マイクロファイバークロス2枚
ガラス研磨剤の拭き上げとコーティングの引き上げに使用するクロス
④コーティング剤
コーティング剤にはフッ素タイプとシリコンタイプの2種類があります。
耐久性や撥水性を求めるならフッ素タイプがおすすめとなります。
⑤コーティング塗り込み用スポンジ
コーティングを塗布する際に使用するスポンジ
以上の5つがあれば自分でも簡単にガラスコーティングを施工することが可能となります。
フロントガラスコーティングを施工する準備が出来たら後は施工するだけです。
次に施工方法について確認していきましょう!
フロントのフッ素ガラスコーティングの施工方法
それでは、具体的な施工方法について確認していきましょう。
窓ガラスコーティングの施工方法を動画で見る
窓ガラスコーティングの施工は下記の3工程で行います。
ステップ1 下地処理
油膜除去
ガラス面を水拭きで拭いて油膜が付着していないか確認します。油膜が付着したガラスは水分を弾いてしまいます。下地処理がしっかり行い油膜が付着していないガラスは水分がガラスに馴染みます。この状態になれば下地処理はばっちりできています。
ウロコ除去
油膜除去同様に行いますが、ウロコが付着していると油膜汚れよりも頑固なため、力を入れて念入りに行うようにしましょう。ガラス面ウロコ上のシミが付着していなければ施工は完成です。油膜やウロコを落とした後にはガラス面に溶剤が残らないようにしっかりとガラス面を拭き上げて下さい。その後、ガラス面を乾燥させていきます。
ステップ2 コーティング塗布
しっかりガラス面を乾燥させた後にコーティングを塗布していきます。コーティングの塗布方法は縦横に塗り込んでいきます。一方向だけの塗り込みだとコーティングが塗れていない箇所が発生してしまうため、縦横均等に塗り込んで下さい。コーティングを塗布後は5分程乾燥させた後に拭きとり作業を行います。※すぐに拭き上げてしまうとコーティングが定着しきらない可能性がありますので注意して下さい。
向上させるポイント
ステップ3 乾燥作業
コーティング施工後は拭き取りを行い乾燥させます。乾燥時間中はワイパーを使用したり水気に触れることは厳禁です。水気に触れてもコーティングが剥がれるわけではありませんがしっかりと定着していない状態でワイパーや水気が降れると持続性や撥水力が低下するのでしっかりと乾燥させるようにしましょう。
また、デフロスターなどを使用して強制乾燥させるのも一つの手です。
乾燥時間の目安
■乾燥時間の目安
夏場:24時間
冬場:48~72時間
まとめ
以上がフロントガラスコーティングを自分で行う方法でした。
しっかりと下地処理で油膜やウロコを取り除きコーティングの密着性を向上させていきましょう!
また、コーティング施工前にはしっかりとガラスの水気を乾燥させてコーティングを縦横均等に塗り込んでいきます。
そして、コーティングを拭き上げた後にはしっかりと乾燥時間を守り水気やワイパーを使用しないようにします。
これらの作業をしっかりと行うことで、コーティング被膜の密着性を向上させて撥水性や持続性が向上します。
2度塗りすることも効果が向上しますのでおすすめします。
この記事を読んだ方がフロントガラスにコーティングを行い長期間愛車の状態を綺麗に維持して頂ければ嬉しく思います。
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