フロアにデッドニングをすることで様々なメリットが得られます。
車の走行時に騒音や振動などで悩んでいませんか?
その振動や騒音をロードノイズと言います。
このロードノイズを軽減させるために有効なのがフロアデッドニングです。このフロアデッドニングとは自動車の室内(フロア)のカーペットや座席を外して、制振材や吸音材を張り付ける作業となります。
愛車の騒音や振動(ロードノイズ)を劇的に変えるデッドニングについて解説していきますので参考にして下さい。
目次
車のフロア部分からノイズが侵入する
ロードノイズはタイヤはフロア部分から発生し、他の場所に振動が伝達されます。
上記イラストのようにタイヤとの段差や振動で摩擦が起き、タイヤからサスペンションに伝わり、フロア部分に伝達されます。
伝達された振動は騒音は自動車の座席やカーペットを外すと鉄板がむき出しになっているためノイズが侵入しやすくなります。
このむき出しの鉄板では、振動が色んな所に共振してしまいノイズが発生してしまうのです。
※上記画像は30系アルファードのフロア部分です。
上記画像のようにフロアカーペットを外すと鉄板がむき出しです。
このような状態では鉄板が共振してしまいます。純正フロアの鉄板部分は少し補強されている状態です。
この鉄板部分を更に強固に仕上げるのがデッドニングなのです。
後程、デッドニングについて解説していきます。
※上記画像はホンダS660の画像です。
上記のホンダS660も鉄板がむき出しです。
S660のように車高が低い車はノイズが発生しやすくなります。
その理由は地面に近ければ近い程、タイヤから振動が伝わりやすいためです。
フロアに最適なデッドニング材
フロアに最適なデッドニング材は主に3種類です。
この3種類のデッドニングは求める効果が変わるのでどの素材が必要なのかを予め理解しておきましょう。
制振材にはブチル素材の製品とブチル素材&アルミ板の2層構造の製品が存在します。
2種類のデッドニング材の違い
❶ブチル素材のデッドニング材
特徴として柔軟性があるため施工しやすい製品で、振動を吸収することが可能な制振素材となり、価格は比較的安価となります。
❷ブチル素材&アルミ板
この製品はブチル素材の特徴としてブチル素材が振動を吸収し、アルミ板更に鉄板を強固にさせるため共振を極限まで抑えることが可能となります。しかし、価格はブチル素材に比べ比較的高額な製品です。
❸吸音スポンジ
吸音専用のデッドニング材は主に騒音を吸収する役割を果たします。振動を抑えることは出来ませんが、外部から侵入するノイズを軽減することが出来るのです。
理想の施工方法としては、制振材を張り付けた後に吸音材を施工することで更にフロアから伝わるロードノイズを軽減することが出来るのです。
では、実際に3種のデッドニング材でおすすめの製品をお伝えします。
制振材 アクワイエ&STP HYBRID
デッドニング材トップブランドのアクワイエはブチル素材とアルミ板の2層構造となっているため、振動の共振を抑えることが可能となります。
好みのサイズにはさみで切って張り付けていけば完成です。
制振材 STP Aero(エアロ)
エアロはブチル素材の制振材のため施工性に優れたデッドニング材です。価格もオーディオテクニカのアクワイエに比べ安価なため気軽に施工できるのも魅力の一つです。
しかし、制振性効果はオーディオテクニカのアクワイエに比べると衰えます。
吸音材 STP Biplast(ビップラスト)
このBiplastは吸音、遮音性に優れたデッドニング材となります。
STPAEROやオーディオテクニカのアクワイエを張り付けた後に吸音材を張り付けることでロードノイズを極限まで抑えることが可能となります。
以上、フロアにおすすめデッドニング材でした。
次は実際にフロアデッドニングをした事例をご紹介していきます。
フロアデッドニング施工事例
アルファード30系 フロアデッドニング施工事例
アルファード30系にフロアデッドニング(スペシャルプラン)で施工をさせていただきました。
このスペシャルプランは制振材を張り付けた後に吸音材を張り付けていくコースとなります。
フロアのデッドニングは使用する材料によってロードノイズの軽減度合いが全く異なります。
アルファードのような鉄板の面積が広い車両はロードノイズが発生しやすくなります。
デッドニングを施工する際には隙間なく制振材と吸音材を張り付けていきます。
上記の画像はフロアにぎっしりとデッドニング材を張らせていただきました。これにより快適な車内空間が実現します。
S660 フロアのデッドニング事例
デッドニングを行う際にはまず、シートやカーペットなど全て剥がしていきます。
その後、フロア部分にはエアロを張り付けていきます。このようにぎっしりと覆うことでロードノイズを大幅に軽減させるポイントです。
今回の施工も制振材と吸音材の2層構造で仕上げていきます。
下記画像は吸音材を張り付けた状態です。
これにより、振動と騒音の両方を効率よく抑えることが出来るのです。
吸音材の特徴として音の反射を抑えることで不快な車内のノイズも軽減することが出来ます。
BMWのエンジンルームとフロアにデッドニング
BMWオーナー様のお悩みの一つはディーゼルエンジンのエンジン音がうるさい!
という方が多くいらっしゃいます。
基本的にエンジン音を100%カットすることは難しいですが、エンジンルームに吸音材を張り付けることで劇的にエンジン音を抑えることが可能となります。
エンジン音でお悩みの方はエンジンフードのデッドニングをご検討下さい。
続いてはフロア部分のシートとフロアカーペットを取り外して制振材を張り付けて吸音材を張れば施工完了です。
スバルWRX フロアデッドニングスペシャルプラン
スバルWRXなどのスポーツカーはロードノイズを拾いやすい傾向にあります。
その理由は、タイヤがスポーツタイヤになっていることが多く、グリップがよいためノイズを拾いやすいのです。
できるだけ振動や騒音をカットするために制振材と吸音材を張り付ければ施工完了です。
フロアと一緒にタイヤハウスにデッドニング
ロードノイズを軽減したいとお考えならタイヤハウスも一緒にデッドニングを行うことをおすすめします。
そもそもロードノイズの発生源はタイヤです。
路面とタイヤの衝撃や摩擦によりノイズが発生されるのですが、タイヤハウスにデッドニングを行うことで、ロードノイズを劇的に解消できます。
上記画像のようにタイヤハウスのカバーを外してデッドニング材を張り付けていきます。
タイヤカバーのデッドニングだけでなく、タイヤハウスの鉄板部分にもしっかりと制振材を張り付けて作業完成です。
タイヤハウスカバーへのデッドニング作業はこちらのページをご覧下さい。
フロアデッドニングの施工価格
フロアデッドニング施工価格
項目 | ライトプラン | スタンダードプラン | スペシャルプラン | |||
使用材料 | ダイピングアブソーバー 制振、吸音 | STP(Aero×Flex) 制振、吸音、断熱、遮音 | Apuie(高比重制振材) フロアノイズレスラグ | |||
サイズ | 国産車 | 輸入車 | 国産車 | 輸入車 | 国産車 | 輸入車 |
SS | ¥93,600 | ¥102,900 | ¥117,000 | ¥132,600 | ¥148,200 | ¥163,800 |
S | ¥110,100 | ¥121,100 | ¥137,700 | ¥156,000 | ¥174,400 | ¥192,700 |
M | ¥129,600 | ¥142,500 | ¥162,000 | ¥183,600 | ¥205,200 | ¥226,800 |
L | ¥149,000 | ¥163,800 | ¥186,300 | ¥211,200 | ¥235,900 | ¥260,800 |
LL | ¥171,300 | ¥188,400 | ¥214,200 | ¥242,800 | ¥271,300 | ¥299,000 |
1BOX | ¥197,100 | ¥216,000 | ¥246,300 | ¥279,200 | ¥312,000 | ¥344,900 |
※上記価格2020年5月3日現在の価格(税込み)となります。
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