車の騒音って意外と気になりますよね?
近年、ロードノイズ対策に対する意識が高まっております。その理由は自動車の軽量化に伴い、昔に比べ振動(ロードノイズ)が伝わりやすくなっています。また、鉄板が薄くなっているため外部からの騒音が車内に侵入しやすくなっているのです。
更に、電気自動車やハイブリット車の普及によりエンジン音が静かになったため今までよりもロードノイズが聞き取りやすくなっている現状もあります。
そのような不愉快なロードノイズは対策をすることで劇的に軽減させることが可能となります。この記事ではロードノイズ対策について徹底的に解説していきますのでロードノイズ対策の参考にして頂ければ幸いです。
目次
ロードノイズの発生源は主にタイヤから伝わる
ロードノイズの発生源はタイヤという事をまずお伝えさせていただきます。
自動車を高速走行させる際に、タイヤと路面に摩擦や衝撃が加わり、車内にノイズとして伝達されます。このタイヤから伝わるノイズを軽減させることでノイズを大幅に軽減させることが出来るのです。
ロードノイズと言ってもピンとこない方もいると思うのでお伝えしますとロードノイズは大きく分けると振動と騒音の2種類があります。
ロードノイズとは主に2種
❶衝撃や摩擦による振動
❷エンジン音や走行音などの騒音
ノイズは主に2種類です。
この2種類のノイズを対策するには施工する箇所と使用する材料に応じて作業をしていく必要があります。まずは施工箇所の前に、ロードノイズを対策するために使用する材料についてお伝えしていきます。
ロードノイズ対策に使用するデッドニング材は2種類
ロードノイズの周波数は50~500Hzと幅が広く、振動を抑えるために行う対策と騒音を抑えるために行う対策は異なります。
この章では(振動を抑える制振材)と(騒音をカットする吸音材or遮音材)の2種類をお伝えしていきます。
振動を抑えるなら
制振材を使用する
車を走行させた際に摩擦や衝撃で発生する振動は制振材で抑える必要があります。
制振材とは下記画像のようにブチル素材のデッドニング材です。
この制振材を車内の鉄板部分に張り付けることで衝撃を吸収し振動の共振を抑えることが出来るのです。
この対策を行うことでロードノイズ(振動)を減らし快適な車内空間を実現します。
騒音をカットするなら
吸音材や遮音材を使用する
車のエンジン音や走行音をカットするには吸音材を使用していきます。
この吸音材や遮音材は外部からの騒音を吸収することも可能となります。
上記の吸音材は気泡が沢山空いており、音を効果的に吸収することが可能となります。
この吸音材を張ることで車外からの音を減らすことで快適な車内空間を実現します。
以上がロードノイズ対策に関する原因と使用する製品を紹介しました。
次はロードノイズ対策を行うために実際にどこに施工するのかを詳しく解説していきます。
デッドニングを行うことでどれくらいロードノイズが軽減されるの?詳しくは動画をご覧ください。
ロードノイズの対策を行う施工箇所
先ほどロードノイズの発生源はタイヤとお伝えさせていただきましたが、タイヤ周辺だけの対策では思ったような効果が得られません。
この章ではどこに施工すればロードノイズ対策を行えるのか詳しく見ていきます。
そして、ロードノイズ対策を行うなら施工箇所の順番も意識する必要があります。
ロードノイズを対策は
まずはタイヤハウスから行う
ロードノイズを対策しようと思うならまずはタイヤハウスから行うべきです。
何故ならば、車の走行時にタイヤと路面に摩擦や衝撃が加わり下記の画像のようにサスペンションに伝わります。
サスペンションに伝わった振動や衝撃がタイヤハウスに伝わり、車内に侵入してしまいます。
その為、タイヤハウスから行うべきなのです。
タイヤハウスのカバーを外すと下記の画像のように鉄板がむき出しになっています。
このむき出しの鉄板に振動や衝撃が加わりノイズを発生させるため制振材を張り付けることで衝撃を吸収し、車内にノイズを侵入させづらくするのです。
また、外したタイヤハウスカバーにも制振材を張り付けることで振動を吸収し、ノイズを発生させづらくします。
※上記の画像はアルファードにフォーカル社のBAM(制振材&吸音材)を張り付けました。
タイヤハウスから伝わる
ノイズはフロアに伝達される
タイヤハウスからの振動や衝撃は自動車のフロア部分に伝達されます。
このフロア廻りに制振材を張り付けることで振動を吸収しノイズを発生させづらくします。
これらの作業は完璧にノイズを吸収するわけではないので1カ所だけの補強よりも全体(フロア、ルーフ、ドア、タイヤハウス)に施工することがノイズ対策には有効です。
ルーフ部分にも制振材を
張りノイズを軽減させる
フロアに伝わった振動はやがてドアや天井部分を共振させます。
天井(ルーフ)はフロア部分よりも鉄板が薄いため振動が加わりやすく共振しやすい傾向にあります。
上記のように制振材とぎっしりと天井に張ることで共振を抑えノイズを軽減させます。
また、天井部分は制振材を張り付けるだけでなく、薄い鉄板から騒音が入り込むのを軽減するために吸音材を張り付けていきます。
この吸音材を張り付けることで走行音や車外からの不快なノイズを車内に侵入させないようにしていくのです。
最後に行うロードノイズ対策は
ドアが有効
ドア部もフロアに比べると鉄板が薄いため振動や外からの騒音が入りやすくなります。
ドア部も制振材と吸音材を張り付けることでノイズの侵入を抑えることが出来るので効果的です。
ドアに吸音材を張り付ける際には制振材を張り付けた後に吸音材を重ね張りすることで効果が更に増します。
エンジン音のノイズ対策
(ボンネット部)
ボンネットの裏側にも制振材と吸音材を張り付けることが重要です。
ディーゼルエンジンを搭載しているBMWやマツダ車はエンジン音が強い傾向があるためノイズとして気になる方が増えています。
エンジンルームに吸音材を張り付けることで騒音をカットし快適な車内空間を実現します。
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ロードノイズ対策に有効なデッドニング材一覧
制振&吸音&遮音材ならBAM
BAMはフォーカル社が開発したロードノイズ対策用デッドニング材です。
BAMは3層構造となり、制振効果、吸音効果に最も優れる製品です。
主な施工箇所はタイヤハウスに行うのが効果的です。
制振材のみの
対策ならアクワイエ
上記アクワイエはオーディオテクニカから販売されている高性能制振材です。
アルミ板がデッドニング材の強度を増すことが出来るため制振効果には非常に優れております。この制振材は250Hz以下低周波のノイズをカットすることが可能となります。
防音材(吸音効果のみ)
上記のように凹凸がある吸音材は騒音をカットするのに有効なデッドニング材です。施工箇所はドアやフロア、ルーフなどの鉄板に施工することが可能となります。
ロードノイズ対策の価格相場
実際に施工するショップによって施工価格は異なります。ここでは、デッドニング専門店のIICで施工する場合の価格をお伝えさせていただきます。
ロードノイズ対策
(ドア部)料金
項目 | 施工料金 |
セット価格 | ¥66,000 |
単品価格 | ¥77,000 |
ロードノイズ対策
(フロア部)料金
項目 | ||
サイズ | ||
SSサイズ | 国産車 | 輸入車 |
Sサイズ | ¥93,600 | ¥102,900 |
Mサイズ | ¥110,100 | ¥121,100 |
Lサイズ | ¥129,600 | ¥142,500 |
LLサイズ | ¥149,000 | ¥163,800 |
XLサイズ | ¥197,100 | ¥188,400 |
1BOX | ¥197,100 | ¥216,000 |
ロードノイズ対策
(ルーフ)料金
サイズ | 国産車 | 輸入車 |
SSサイズ | ¥100,400 | ¥112,700 |
Sサイズ | ¥105,900 | ¥116,640 |
Mサイズ | ¥114,500 | ¥131,300 |
Lサイズ | ¥125,900 | ¥157,500 |
LLサイズ | ¥144,800 | ¥173,200 |
XLサイズ | ¥166,520 | ¥190,500 |
1BOX | ¥166,520 | ¥190,500 |
ロードノイズ対策
(フルデッドニング)料金
項目 | フルデッドニング | |
サイズ | 国産車 | 輸入車 |
SS | ¥303,700 | ¥328,400 |
S | ¥357,300 | ¥386,400 |
M | ¥397,000 | ¥429,400 |
L | ¥436,700 | ¥472,300 |
LL | ¥480,300 | ¥519,000 |
1BOX | ¥504,300 | ¥545,000 |
※フルデッドニングにはドア、ラゲッチ、トランクゲート、ボンネット、ルーフが含まれます。 ※ルーフデッドニングは2重構造となります。アブソーブ 3重構造をご選択の場合は別途料金が発生いたします。 |
ロードノイズ対策
(タイヤハウス)料金
車種 | タイヤハウス4カ所 | フロント2カ所 |
国産車 | ¥154,000 | ¥92,400 |
輸入車 | ¥169,400 | ¥101,640 |
※使用材料:フロント2カ所で50×300㎝・4カ所50×600㎝となります。 |
※上記価格は2020年5月25日現在の価格です。
まとめ
ロードノイズの対策についてお伝えしてきました。
ロードノイズは振動や騒音により車内に伝わり不快な音や振動を発生させます。
このノイズをカットするためには、ノイズの発生源であるタイヤハウス周辺にデッドニングを行うことが重要です。
また、タイヤハウスだけのデッドニングを行っても全てのノイズをカットできるわけではないので、車内全体にフルデッドニングを行うことでノイズを大幅に軽減させることが出来るのです。
デッドニングを行う際には制振材と吸音材をうまく使い分けて施工することが重要です。車内環境を快適にするならロードノイズ対策を行ってみてはいかがでしょうか?