車のデッドニングを行うことで様々なメリットや効果を得ることが出来ます。
しかし、施工する場所や使用する材料によっても効果やメリットは異なるため、何も知らずにショップの提案のまま施工してしまうと思ったような効果が得られないケースもあります。
今回の記事では、デッドニング専門店のIICがデッドニングの効果とデッドニングを張り付ける箇所について詳しく解説していきます。
是非、デッドニング施工の参考にしていただければ幸いです。
目次
デッドニングとは
まず、簡単にデッドニングについてお伝えします。
デッドニングとは車の鉄板に制振材を張り付ける作業を指します。
車は走行時にタイヤと路面の摩擦によりロードノイズが発生します。
このロードノイズは70㏈~90㏈相当となり、運転者や同乗者にストレスを加えてしまいます。
デッドニングとはロードノイズを抑えるために開発された製品なのです。
デッドニング材の種類によって効果が変わる
デッドニングを行う際には3種類の材料が存在します。
この使用する材料によって効果が異なるため詳しくみていきましょう。
制振材(シートタイプ)
制振材のシートタイプはアルミ板とブチル素材のデッドニングで2層構造の製品となります。
制振材(シートタイプ) | メリット | デメリット | 主な施工箇所 |
項目 | 比重が重たく制振効果に優れる (振動を極端に抑える) | 湾曲している箇所には張りにくい | ルーフ、フロア、ドアパネル(鉄板部) |
吸音材(シートタイプ)
吸音タイプのシートは騒音を吸収する効果があり、車内の会話やステレオから発せられる音の反射を防ぎます。
車外から侵入する騒音(エンジン音や走行音)なども吸収することが可能な製品です。
吸音材(シートタイプ) | メリット | デメリット | 主な施工箇所 |
項目 | 車内外の騒音を抑える効果がある | 特になし | ルーフ、フロア、ドアパネル(鉄板部) |
上記、吸音材と制振材を組み合わせることにより車内の環境を快適にすることが可能となります。
制振材(液体タイプ)
制振材の液体タイプは湾曲した部分や車体のアンダー部(下回り)に施工する製品です。
シートタイプの製品では複雑な形状の下回りには向かないため、タイヤハウスや下回りに制振材を吹き付けるのです。
制振材(液体タイプ) | メリット | デメリット | 主な施工箇所 |
項目 | 複雑な箇所の制振性を高め、半永久的な効果を持続 | 特になし | 下回り、タイヤハウス(鉄板部) |
上記、3点がデッドニング材の効果とメリット、デメリットでした。
デッドニング施工箇所で異なる効果
ドアデッドニングで得られる効果
ドアデッドニングで得られる主な効果は
①スピーカーから排出される音をクリア(聞きやすく)する
②車外から侵入する騒音をカットする
③タイヤと路面の摩擦で発生する振動を吸収する
このように、ドアのデッドニングは音質向上とロードノイズを抑えることが可能となるのです。
ルーフデッドニング
ルーフデッドニングの効果は
①雨しぶきの音や振動を吸収する
②下回りから伝達される振動を吸収する
③高速走行時の騒音(風切り音)などを抑える
ルーフのデッドニングは制振材を張り付けた後に吸音材を重ねて張るのが良いでしょう。
フロアデッドニング
最も効果が高いといわれるのがフロアデッドニングです。
フロア部はロードノイズが最も伝わりやすい箇所となります。また、振動以外にもマフラーから排出される騒音やエンジン音など様々な騒音が侵入する箇所となります。
フロア部に吸音材と制振材を張り付けることでロードノイズを効果的に軽減させることが可能となります。
タイヤハウスデッドニング
タイヤハウスのカバーやカバーを外した鉄板部は走行時のロードノイズを一番最初に伝わる部分となります。
一番最初に加わるノイズを軽減させることで、ルーフやフロア、ドアに振動を伝えづらくさせるのです。
デッドニングで1番最初に行う箇所はタイヤハウスが有効的です。
アンダーデッドニング
アンダーデッドニングとは、リフトで車体を上げ、下回り(アンダー部)に液体のデッドニング材をスプレー塗布していくタイプの製品となります。
この作業により、ロードノイズを効果的に軽減させることが可能となります。
アンダーデッドニングを行っているショップは少ないのでショップ選ぶは大変ですが、より効果的にノイズを軽減させることが可能です。
デッドニングで得られる効果
デッドニングには様々な効果があります。①遮熱効果②断熱効果③制振効果④吸音効果⑤遮音効果など様々です。フロアデットニングでは制振効果の高いデッドニング材を施工していきます。フロアは共振の影響でロードノイズが出やすくなります。当店ではフロアデッドニングの際に制振効果の高いデッドニングを施工していきます。
ルーフデッドニングに関しては、吸音効果と遮音効果の高い材料を使用していきます。雨の音もデッドニングを施工することで気にならなくなります。また、ルーフデッドニングは遮熱効果や断熱効果に優れた材料を張り付けていきますので、夏場の炎天下も快適に過ごせるようになる点もあります。
デッドニング料金表
ここからは、実際にカービューティーアイアイシーでデッドニング施工を行った場合の価格となりますので参考にしてください。
ドアデッドニング料金表
項目 | ライトプラン | スペシャルプラン | ライトプラン | スペシャルプラン |
2枚ドアの場合 | 4枚ドアの場合 | |||
価格 | ¥66,000 | ¥88,000 | ¥121,000 | ¥154,000 |
※ライトプランには内装パネルの吸音材の張り付けは含まれません。 ※ライトプランは粘弾性のブチル素材を使用します。 ※スペシャルプランは粘弾性ブチル素材とアルミシートの2層構造を使用します。 |
※全て税込価格です。