ガラスコーティングの硬化型を調べているということは、ガラスコーティングの硬化型のメリット,デメリットが知りたい。または、コーティングが硬化するまでの時間や注意点が知りたいなどの疑問があってこの記事をご覧いただいているのではないでしょうか?
当記事では、ガラスコーティングの硬化型メリット、デメリットを解説すると同時に、他のコーティングとの違いや硬化型ガラスコーティングの硬化時間や注意点など様々な情報をお伝えしていきます。コーティング選びの参考にしていただければ幸いです。
運営元:ガラスコーティング専門店のIIC
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ガラスコーティング
硬化型とは
ガラスコーティングの硬化型とは、塗装面に薄い被膜を塗装面に張る作業のことです。一般的なワックスとは違い塗装にコーティング膜が結合するタイプのコーティングとなるため、寿命や耐久性が高くなります。また、様々なメリットが得られますので詳しく見ていきましょう。
・硬化型コーティングは膜を張る作業
ガラスコーティングの硬化型はコーティング被膜が膜を張り塗装面に結合します。一度硬化したガラスコーティングの被膜は自然に剥がれなくなります。剥がすには研磨剤を使用して磨かなければ剥がせないほど強固な被膜を形成するため、圧倒的な耐久性を実現するのが硬化型ガラスコーティングとなります。
・硬化型と他のコーティングの違い
硬化型ガラスコーティングと他のコーティングの違いは寿命(持続性)と汚れづらさにあります。硬化型ガラスコーティングは油を弾くため汚れを寄せ付けづらくなり、万が一汚れても水洗いで簡単に落とすことが可能となります。一方、他のコーティング(ポリマーやワックス)は油汚れが付着しやすくなり、汚れが目立ちます。硬化型コーティングは他のコーティングと比べ効果効能が高い傾向にあります。
ガラスコーティング硬化型の
メリットとデメリット
ガラスコーティング硬化型のメリットは主に4つあります。①硬化型の方が寿命が長い②防汚性効果(汚れづらさ)が高い③細かい傷が入りづらくなる④光沢(輝き)が向上する。
以上、4項目がメリットといえます。各項目ごとに詳しく見ていきましょう。
硬化型ガラスコーティングの
メリット
①硬化型の方が寿命が長い
硬化型ガラスコーティングは他のコーティングと比べ寿命(持続性)が長いといえます。一度硬化したコーティング膜は自然には剥がれないほど強固に塗装面と結合します。そのため、3~5年間塗装面を保護することが可能となります。一方、他のコーティングは6か月~1年程度の寿命となるためその差は3~5倍となります。
②防汚性効果(汚れづらさ)が高い
硬化型のコーティング膜が形成されることで、塗装面に汚れが固着しにくくなります。そのため、水洗い洗車などで簡単に汚れが落とせるようになるためお手入れが格段に楽になります。
③細かい傷が入りづらくなる
硬化型は細かい傷が入りづらくなります。ポリマーなど従来のコーティングでは被膜の硬さが約1~2H程度の硬さしかありませんでした。しかし、硬化型は最高被膜硬度9Hを実現する製品もあるため圧倒的に細かい傷がつきづらくなるのです。
④光沢(輝き)が向上する
最後のメリットは塗装面に被膜を形成することで光沢(輝き)を向上させることができます。膜を形成しないコーティングと比べて光沢がよいのがメリットといえます。また、紫外線や酸性雨による劣化しづらいため長期間輝きが維持できます。
ガラスコーティング硬化型の
デメリット
ガラスコーティング硬化型のデメリットは施工費用が高額という点です。他のコーティングであれば3~5万ほどで施工できますが、硬化型のガラスコーティングは5~10万ほどの施工費用が掛かってしまいます。寿命や耐久性が高い分施工費用が高額となってしまうのがデメリットといえるでしょう。
以上が、メリットとデメリットについてでした。ガラスコーティングのメリット,デメリットについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
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次は硬化時間についてみてみましょう。
ガラスコーティングの
硬化時間とは
ガラスコーティングは施工してからすぐに硬化されるわけではありません。この章では、硬化時間について詳しく見ていきましょう。
・ガラスコーティングは空気中の
水分と反応して硬化する
ガラスコーティングは空気中の水分と反応して硬化していきます。湿度が極端に低すぎたり、高すぎると硬化しづらくなります。基本的にガラスコーティング施工に最適な湿度は約20%~40%と言われています。湿度が20~40%あれば約3週間前後でコーティング被膜が完全硬化するので参考にしてください。
・表面硬化と完全硬化の違い
ガラスコーティングの硬化には主に3段階存在します。①接触乾燥(表面乾燥)②初期乾燥③完全硬化です。
①接触乾燥
ガラスコーティング施工後に約2時間ほどで接触乾燥が終了します。接触乾燥が終えた塗装面は素手で触っても問題ありません。
②初期硬化
初期乾燥は約2~7日程度の時間を要します。その間に水に濡れてしまうと初期不良(シミの付着や寿命の低下)が発生してしまうため、極力水に濡らさないように注意しましょう。
③完全硬化
ガラスコーティングは完全硬化までに約1か月かかるといわれております。その間はコーティング被膜が完全に乾いていないのでシミが付着したり汚れが固着しやすくなるため、汚れたらマメに水洗い洗車を行いましょう。完全硬化まで愛車を綺麗に保つことを意識することで寿命が長持ちします。
・気温によって硬化時間が異なる
気温によっても硬化時間が異なります。先ほど、空気中の水分と反応して硬化していくとお伝えしましたが、温度も重要です。真冬のような気温が低い日は硬化が遅くなります。
温度による完全硬化までの時間
・気温が20℃以上の場合:完全硬化まで約2~3週間
・気温が20℃以下の場合:完全硬化まで約1か月
上記の完全硬化までは塗装面を綺麗な状態に保つように心がけましょう。
硬化型ガラスコーティングの
注意点
この章では、ガラスコーティング硬化型の注意点をお伝えしていきますので参考にしてください。
・完全硬化までは
カーシャンプーを極力使用しない
1つ目の注意点はガラスコーティングが完全硬化するまでは極力シャンプーを使用しないことです。完全硬化までにカーシャンプーを使用してしまうと初期不良を起こし、寿命が短くなったり効果効能が半減してしまうため注意しましょう!
・表面乾燥までは
塗装面に触らない
2つ目の注意点は表面乾燥までは塗装面には触らないことです。コーティング施工後に肌触りを試したくなりますが、表面乾燥(接触乾燥)が完了する2時間は塗装面に触らないようにしましょう。
・初期乾燥までは洗車したり
水に濡らさない
初期乾燥までは洗車しないようにしましょう。また、雨などで水にも濡らしてはいけません。初期乾燥までにかかる時間は約2日となります。その間に雨や水に濡れてしまうとコーティング被膜が硬化せずに寿命が短くなってしまう可能性があります。施工後は駐車環境や天候に気を付けておきましょう。
・できるだけ気温が
高い日に施工する
最後の注意点はできるだけ気温が高い日に施工することをおすすめします。ガラスコーティングは15~30℃が乾燥に適した温度となります。15℃以下の場合は乾燥が遅くなるためできるだけ気温が高い日に施工するようにしましょう。
硬化型ガラスコーティングで
よくある質問
硬化型ガラスコーティングでよくある質問をまとめました。
Q.硬化型のコーティングの寿命は
どれくらいですか?
A.硬化型のコーティングは約3~5年の寿命となります。従来のコーティングは6か月~1年となりましたが硬化型のコーティングは強固な被膜を形成するため長期間持続します。しかし、3~5年持続するコーティングでもお手入れの仕方を間違えてしまうとコーティング本来の寿命を発揮しないこともあるので下記の記事を参考にして寿命を延ばすようにしましょう。
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Q.1液タイプと2液タイプで
差はありますか?
A.いえ。1液タイプでも2液タイプでも差はありません。1液性や2液性はあまり気にしなくてもよいといえます。
Q.洗車機に入れても問題ないですか?
A.はい。洗車機に入れてもコーティングが剥がれることはありませんが、塗装面に高速回転でブラシが擦れるため細かい傷が入ってしまいます。一度細かい傷が入ってしまうと研磨剤で磨いてコーティングを剝がさないと取れなくなるため可能であれば洗車機は入れないで手洗い洗車でお手入れした方がよいでしょう。
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Q.重ね塗りって効果ありますか?
はい。効果は絶大です。ガラスコーティングを重ね塗りすることで強度が増したり、光沢が向上したり、寿命が向上するという効果があります。ご自身でコーティングする場合やショップに依頼する場合は重ね塗りを行い多重層コートした方がよいでしょう。
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まとめ
ガラスコーティングの硬化型について詳しく見てきました。
硬化型のコーティングは他のコーティングに比べ、寿命が高く効果効能にも優れます。しかし、硬化に時間がかかるため4つの注意点(①カーシャンプーを使用しない②2日は水に濡らさない③2日以降は汚れたらマメに洗う④気温に気を付ける)を注意して管理するようにしましょう。
この記事を読んで豊かなカーライフをお過ごしいただければ幸いです。
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