車のガラスコーティングを重ね塗りすると効果が高くなるとか、輝きが向上し硬くなると聞いたけど実際のところどうなの?と疑問に感じている方も少なくないのではないでしょうか?
結論から申し上げますと、ガラスコーティングを重ね塗りすることで光沢が向上したり、硬度が高くなり傷が入りづらくなったり、撥水性能や持続性が向上します!しかし、重ね塗りするタイミングや方法を間違えてしまうと効果が得られないこともあるので、重ね塗りする際のポイントを抑えておく必要があります。
今回の記事では、ガラスコーティングを重ね塗りすることで得られる効果と重ね塗りするタイミング(ポイント)を詳しく解説していきますので参考にして頂き豊かなカーライフが実現できることを願っております。
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目次
1章 ガラスコーティング
って重ね塗り出来る?
重ねる意味はあるの?
ガラスコーティングは重ね塗りすることが出来ます。コーティングを重ね塗りすることで下記の効果が得られるので1項目ごとに詳しく見ていきましょう
重ね塗りすることで
得られる効果
①重ね塗りすると光沢が増す
②重ね塗りすると硬度が増す
③重ね塗りすると持続性が高くなる
①重ね塗りすると光沢が増す
まず、1つ目の効果は光沢(輝き)が増すというメリットがあります。ガラスコーティング施工後はガラス被膜が塗装面に形成されます。この被膜が多重層によって重なることで厚みが増し、塗装面の光沢が向上する効果が得られるのです。
②重ね塗りすると硬度が増し
耐擦り性能が向上する
2つ目の効果は硬度(硬さ)が増すという点です。ガラスコーティングは完全硬化した後に硬い被膜(鉛筆硬度6~9H)を形成します。しかし、塗装面の硬度は2H(鉛筆硬度は2H)程度しかないため、硬いコーティング被膜を乗せても本来のガラスコーティング被膜の硬さまでは至りません。コーティング被膜を重ね塗りすることで、コーティング被膜が厚くなると同時に硬度が増し耐擦り性能が向上し、塗装面に傷が入りづらくなるのです。
③重ね塗りすると
持続性が高くなる
3つ目の効果は、ガラスコーティングを重ね塗りすることで被膜が丈夫になるため持続性が高くなります。車の塗装においても厚い塗装と薄い塗装とでは、紫外線や酸性雨などによる対候性が大きく変わってきます。
以上が重ね塗りすることで得られる効果でした。次の章では、重ね塗りが意味ないケースとやり方について解説していきます。
2章 コーティングを
重ね塗りしても
意味がないケース
コーティングを重ね塗りしても意味ないケースについて紹介していきます。
① ワックスやポリマー
コーティングの重ね塗りは意味ない
ガラスコーティングの重ね塗りは様々な効果が得られますが、硬化しないコーティング(ワックスやポリマーコーティング)を重ね塗りしても効果は得られません。何故ならば、ワックスやポリマーは熱や紫外線に弱く、雨で流れ落ちてしまうため、いくら重ね塗りしても効果は得られないのです。
② ガラスコーティング施工後に
すぐに2度塗りする
ガラスコーティング施工後すぐに2度目の塗布しても意味がありません。硬化型のガラスコーティングは接触乾燥(触ってもいい時間)は1時間、初期乾燥が24時間、完全硬化までには約1ヶ月程度かかります。その間に、重ね塗りしても1度目に塗布したコーティングが固まっていない状態なので、コーティング被膜が多重層になることはありません。次の章でお伝えしていきますが、コーティング表面がしっかり乾燥した状態で行うようにしましょう。
3章 ガラスコーティングを
重ね塗りするやり方
ガラスコーティングを重ね塗りするやり方を詳しく見ていきましょう。
ガラスコーティング塗布後
2日以降で行う
ガラスコーティング塗布後、2日ほど時間をおいてから2度目のコーティングを塗布していきましょう。先ほどもお伝えしましたが、ガラスコーティングが初期乾燥するまでに約24時間かかります。初期乾燥していない状態で2度目のコーティングを塗布しても効果が得られません。しかし、天候や気温によって硬化スピードは異なってくるので2日は乾燥させてから2度目の塗布を行いましょう。
ガラスコーティング
重ね塗り時の洗車作業
ガラスコーティングを2回重ね塗りする時はしっかりと洗車を行い表面の汚れを取り除いてあげましょう。塗装面に埃や砂利などの汚れが付着している状態で重ね塗りしてしまうと傷が付着してしまったり、コーティング剤が汚れと混ざってしまい効果効能を低下させる恐れがあります。しっかりと洗車して汚れを取り除いた状態で重ね塗りするようにしましょう。
フロントガラスコーティングの
重ね塗りは施工後2時間経ってから
フロントガラスのコーティングを行う際の重ね塗りも効果が得られます。撥水性能や持続性が向上するため、施工後2時間経ってから2度目のコーティングを塗布するようにしましょう。フロントガラスコーティングの重ね塗りは2時間経過してからで大丈夫です。
4章 ガラスコーティングを
重ね塗りする際の注意点
最後に、ガラスコーティングを重ね塗りする際の注意点をお伝えしますので参考にして下さい。
ガラスコーティングの重ね塗りは
3回未満に抑える
ガラスコーティングの重ね塗りは3回未満に抑えましょう。ガラスコーティングは硬い被膜を形成する商品ですが、柔軟性が非常に重要となります。柔軟性の高いコーティングであれば重ね塗りしてもひび割れ(クラック)が入ることはありませんが、柔軟性がないコーティングを重ね塗りし過ぎると塗装面の変形に耐えられず、コーティング被膜がひび割れを起こしてしまうことがあります。一般の方が施工するコーティングが柔軟性があるのかどうか分からないため重ね塗りは3回未満にしましょう。
重ね塗りする際の
拭き上げは早めに行う
2つ目の注意点は重ね塗りする際の拭き上げは早めに行うようにしましょう。2度目のコーティング被膜を塗布するとコーティング剤が乾くのが早くなるためムラの原因となります。1度目に塗り込んだ面積より小さく塗ったり、素早く拭くようにしてコーティングのムラが起こらないように注意しましょう。
以上がガラスコーティングを重ね塗りする際の注意点でした。
まとめ
ガラスコーティングの重ね塗り(2度塗り)についてお伝えしてきましたが如何でしたでしょうか?
車のガラスコーティングは重ね塗りすることで、光沢や硬度、持続性が向上するため、コーティングの効果効能を引き上げるなら2度塗りは有効となります。しかし、ガラスコーティングを2度塗りする際には1度目に施工した被膜がしっかり硬化していることが重要となります。硬化していない状態でコーティングを塗布してもコーティング被膜が多重層化されないため注意が必要です。
また、2度目のコーティングを塗布する際は、コーティング被膜がひび割れないように3回未満に抑え、コーティング被膜を拭き上げる際には早めに拭いてあげるようにしましょう。
今回の記事を読んでガラスコーティングを2度塗りして効果が引き上げるきっかけにして頂ければ幸いです。
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